20代は社会人歴が浅く、貯金を始めたばかりの人もいるだろう。国税庁の「民間給与実態調査」によると2017年の平均年収は432万円だが、20代前半で243万円、20代女性に限定すると318万円と全体的に低い傾向にある。
友人同士でお金の話をするのはどうしても憚られるが、同世代の女性がどれくらい貯金しているのだろう。20代女性キャリコネニュース読者から寄せられた、実際の貯金額を紹介する。
「残業が少ないと収入も減る。ボーナスを切り崩さなくてはならないので貯金できない」
アンケートに寄せられた回答のほとんどが、貯金額に対しての不満だ。東京都在住の独身女性は年収440万円というが、
「収入と支出がほぼ同額でなかなか貯まらなくて不満」(現在の貯金額80万円/月々の貯金額1万円)
と嘆く。毎月1万円貯金しており、現在の貯金額は80万円。目標貯金額は500万円といい、先は短くはなさそうだ。東京都在住で派遣社員として働く女性は、年収340万円で貯金額20万円。貯金できない原因について冷静に分析する。
「基本給が低く、残業しないと手取りが上がらないため貯金額を増やせない。残業が少ないと収入も減る。ボーナスを切り崩さなくてはならないので貯金できない」(月々の貯金額1万5000円/目標貯金額100万円)
と悪循環に陥っている現状を語った。回答の中には「貯金ゼロ」という人も少なくはなかった。給料が少ないために「貯金なんて無理」「給与が少なすぎてできない」という声のほか、
「経費を給料で使っちゃう上に、親の仕送り、税金の支払いがしんどい。毎月沢山お給料頂いてもジリ貧です」(大阪府/年収350万円)
と深刻な状況を綴る人もいた。
既婚者はお金を貯めやすい?「夫婦で支出を分担。順調に貯金できている」
貯金がしにくい理由として、ひとり暮らしを挙げる人も少なくはない。実家暮らしや既婚者だと貯金事情は変るのだろうか。結婚して共働きになったという愛知県在住の女性は、
「私は生活費、夫は年1回の支払い(自動車保険、税金など)と分担。それぞれ合理的な倹約家なので、順調に貯金できている」(年収520万円/現在の貯金額100万円/月々の貯金額28万円/目標貯金額3000万円)
と綴る。同じ20代でもひとり暮らし・実家暮らし・結婚などのライフスタイルによって貯金しやすさが違う。それぞれが置かれた環境で、どのように貯金を増やしていくのかが課題だろう。