「顧客管理システムが脆弱。親会社とのシステム統合でメールが送れなくなったりと昭和感満載の会社です」(営業、40代前半、男性、正社員、年収320万円)
「雰囲気の悪さと昭和の営業方法から抜け出せない根性主義。会議資料を紙ベースで何百枚と作成し、時間と金を無駄にしているような会社です」(ルートセールス、30代後半、男性、正社員、年収340万円)
使い勝手のよい最新技術は、業務上で有力な武器になる。しかし、それを受け入れられなかったり、メンテナンスが甘かったりする会社があるようだ。
「社内の雰囲気は同調圧力が非常に強く、他人と違うことをしたり、反対意見を言うことは許されません。昭和の中小企業のような文化が未だに残っています」(その他、30代後半、女性、契約社員、年収400万円)
「大手の都市銀行なのに、残業を美徳とする昭和な雰囲気があります。ただでさえ忙しいのに、細かいどうでも良いとも思えるルールも沢山ある。ハンコが斜めだと『押し直し』とか。なので残業は常に長かったです」(法人営業、20代後半、女性、正社員、年収400万円)
仕事に協調性は欠かせないが、行き過ぎると、戦前や戦後の高度経済成長期に見られた悪しき共同体のようになってしまう。組織としてのまとまりを昔ほど重視しなくなった令和でこうした会社を続けていると、嫌気がさした優秀な人から辞めてしまう可能性もある。
「接待は女性が来た方が盛り上がる」と言われる
「社外PRとして、現代的な会社であることを推しているが実際は、いわゆる『昭和の金融会社』といった感じ。例えば、『接待は女性が来た方が盛り上がる』という理由で参加させられたり」(代理店営業、20代後半、女性、正社員、年収430万円)
女性を華と捉えるのは、昭和では通用したかもしれないが、令和では”ただのセクハラ”になる。そうした接待をさせる会社も会社だが、それをよしとする取引先もまた、昭和な会社だと言える。
昭和的なアナログ思考は、仕事の上では「過去の遺物」と捉える人が多いようだ。企業選びの際は、時代に即した社風かどうかも重要なポイントになりそうだ。