パワハラが何回も続くとなると被害者は相当苦しむことになる。いわれのないパワハラなら、たとえ1回でも苦しむものだ。キャリコネニュース読者から寄せられたエピソードを紹介する。
製造業の30代男性は、安全管理の理解に乏しい会社で働いている。休日は月1回で、早出して当然と考えている会社だ。
「会社で怪我をした場合、全員の前で謝罪させられます。その上、『労災は使うな。怪我したおまえが悪い』と脅されました。だから多少の怪我では黙って働いていました」
「12時間労働で休憩は30分」「小銭を拾っている最中に尻を蹴飛ばされた」
技術職の20代男性は、古巣の悪質な労働環境に不満を漏らした。12時間労働という過酷なスケジュールを組まされたが、用意された休憩時間は僅か30分。
「実際は30分も休んだことはありません。そもそも休憩所自体がなく、みんな喫煙所で食事をとっていました」
しかし会社は、その唯一の”憩いの場”ですら撤去したという。
「職場内のいたるところに吸い殻が落ちていたので、いっそのこと火事にでもなればいいのにと思っていました」
営業職の30代男性は、元勤務先で受けた嫌がらせの数々を綴った。それは、高校卒業後に入社したバス会社でのことだ。睡眠2時間の泊まり勤務が月8回あり、明け番でも帰れず、夜まで日勤の手伝いをさせられていたという。しかし、勤務実績上は定時で切られる、いわゆるサービス残業。営業所ではパワハラも横行した。
「仕事を把握するのに苦労していた私に『バカ』『辞めちまえ』……。ある時は『帰れ』と更衣室に連れ込まれ、着替えさせられたり。小銭袋で叩かれ、拍子で落ちた小銭を拾っている最中に尻を蹴飛ばされたり。『いびきがうるさい』と仮眠室に入れてもらえなかったこともありました」
管理・事務職の40代男性は、タイムカードが手書きだった元勤務先での苦悩を明かしている。定時で帰れる日はなく、残業は月100時間超。それなのに、すべて定時で帰っている体で申告しなければならなかった。
「残業代を払ってほしい旨を会社に団体で相談したところ、『基本給を大幅に下げれば出してやる。退職金も減る』との回答でした」
労組での団交や労基署を介入させない限り、改善は厳しそうだ。ほかには、「前の会社の社長に、ネクタイで首を吊って死ねと言われたことです」(30代男性、管理・事務職)といった声も寄せられた。
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