昨冬にインフルエンザにかかった回数を聞くと、大多数が「0回」(87.8%)と答えたのに対し、「1回」(11.5%)、「2回」(0.7%)を合わせて約8人に1人がインフルエンザにかかっていた。年代、性別にみると、最多が「20代女性」(19.2%)で、後に「20代男性」「30代男性」(14.4%)が続いた。
また、インフルエンザにかかった人を対象に、職場に復帰したタイミングを聞いたところ、「完全に治ってから出勤した」(77.9%)と回答した人が多かった一方、「完全に治る前に出勤した」(18.9%)、「休まず出勤した」(3.3%)と2割以上が完治前に、仕事をしていたことが分かった。完治前の出勤は30代では32.3%にものぼった。
男女別では「休まず出勤した」(男性1.6%、女性5.1%)と答えた割合を比べると、女性が男性の約3倍とやや高い結果になった。
「休ませてもらえなかった」「インフルと認めてもらえなかった」
インフルエンザにかかったことにより同僚から嫌味を言われる「インフルエンザ・ハラスメント」については、「職場で受けたことがある」と答えた人が3.7%だった。主な内容としては、「休ませてもらえなかった」(20代女性)や「インフルエンザと認めてもらえなかった」(50代男性)といったもののほか、
「仮病じゃないの?」(40代男性)
「自覚はないのか、みんなが迷惑しているんだけど」(30代男性)
「なんだったらこのままずっと休むか?」(40代男性)
などと実際に直接嫌味を言われた人もいた。本人に精神的負担を負わせないのはもちろん、社内でインフルエンザを流行させないようにするためにも、インフルエンザにかかった時には休みやすい環境を整えることが必要だ。