職業別に見ると、休めていると回答した割合が最も高かったのは公務員(79.5%)。一方、最も少なかったのが「主婦・主夫」(60.4%)で、僅差で「会社員」(60.6%)となった。
主婦・主夫からは具体的には「家族の生活時間帯がバラバラで家の中でもいつも緊張している」「家事には終わりがないから、自宅にいると落ち着かない」といった声が寄せられた。会社員からは、
「役員という名前がついた奉公人だから、24時間勤務態勢」
「休みの日でも職場から連絡が来る。上司がプライベートを詮索する」
「PCと携帯があればどこでも仕事ができてしまうから」
といった声が寄せられている。
役職別に見ると、休めている人が最も多かったのが「部長クラス」(79.6%)。次いで「係長・主任クラス」(75.7%)、「一般社員」(73.4%)と続き、最も少なかったのが「課長クラス」(65.0%)と「役員クラス」(67.9%)となった。
同社は「それぞれ中間管理職として上司や部下の狭間でストレスを抱えやすかったり、経営にも関わるために休みの間も仕事のことを考えてしまうことが想定されます」と分析している。
2割の社会人が「定時に帰ることが悪いことのように感じる」
平日に休んだことのある会社員・公務員(574人)で「平日に休むことに対して不安を感じる」という人は44.6%となった。現在働いている人で「休みの日にやりたいことがなくて何をしようか困ることがある」という人は39.2%と約4割となっている。
また、就業時間が過ぎてもダラダラと働いてしまうことがあるという人は37.3%。理由として最も多かったのが「今までの慣習」(35.9%)、僅差で「周りの人が帰っていないから」(31.9%)と続く。
以降、「定時に帰ることが悪いことのように感じる」(21.9%)、「用事がある日に早く帰るため」(15.9%)、「仕事が好きだから」(13%)、「帰ってからやりたいことがない」(11.3%)、「残業代のため」(8%)と続く。
同社は、「『残業代を稼ぐため』『用事がある日に早く帰るため』などの明確な意図ではなく、今までの勤勉な労働姿勢や周りの人の目を気にしてしまう日本人らしい生真面目さがマイナスの形となって表れているようです」とコメントしている。