しかも、従業員用のトイレは1つしかなく、余計に目につく様子だ。相談者は
「トイレぐらい好きにさせてあげようかなとも思いますし、毎朝必ずトイレ行くんなら自宅でしてきなよ、とも思います」
と迷いを吐露し、「皆さんはどう思われますか?」と問いかけていた。
確かに、毎朝では「家でしてくればいいのに」と思うのも無理はない。また、一般論だが「トイレでスマホ」などはサボリの定番で、出社早々のトイレ占領は他の同僚からの印象も良くないだろう。もしかすると、遅刻ギリギリだから家でトイレに入ってくる時間が無いのかもしれず、ブラック企業なら「やる気ねえのか」と怒鳴られそうだ。しかし、相談者は部下の仕事ぶりには不満を書いていないため、トイレから出た後は普通に働いているのだろう。
回答は「生活習慣ですね」「初めに行っても途中で行っても同じ」など、人によって排泄リズムが違うんだから仕方ない、気にすることはない、といった部下をフォローする声が相次いでいる。そもそも、始業時間にゆるい会社なので気にしなければ問題ないのだろう。
本人にとっては切実かも?「会社に近づくとお腹がゆるくなる」という人も
他方、出社早々トイレに駆け込む人は稀ではないようで「うちの会社にもそういう人がいる」という答えが数件上がっていた。本人に事情を聞いた人たちによると
「朝会社近くに来ると大がゆるくなる。急いで会社のトイレに駆け込む」
「家を出て、歩いて、途中でコーヒーのんで、みたいにある程度刺激を与えないとお通じが来ない」
といった返答があったという。仕事中だけでなく休日の外出先でもそんな状態らしく、本人にとっては切実な問題だろう。
また、事情を聞いたという回答者の一人は
「『30分とは言わないが、少し早く来て心を落ち着かせて見たらどうか』と提案したところ、徐々に正常に戻りつつあるようです」
と報告している。無理のない範囲のアドバイスをすることで、生活習慣や緊張状態が改善に向かう可能性もある。ただ、飲食サービスなどトイレに行きたくても長時間いけない人もいることを思うと、生理現象のすべてを”会社本位”に律するのが正しいことなのか、疑問の余地は残る。
比べることではないかもしれないが、11月27日放送の「あさイチ」(NHK総合)で「生理痛は個人差がありすぎて同じ女性や母親にすら理解されない場合がある」と伝えていた。だから、労働基準法で生理休暇が定められていても、実際に休暇を取る人は少ないという。体質や体調は人それぞれなので、周囲が一定の理解を示して「トイレくらい自由に」という空気があったほうが働きやすいのは間違いない。