「26歳手取り13万円、給料日が来るたび惨めになる」正社員で年収300万以下の女性たちの嘆き | キャリコネニュース - Page 2
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「26歳手取り13万円、給料日が来るたび惨めになる」正社員で年収300万以下の女性たちの嘆き

国税局(2018年)の統計によれば、20代後半女性の平均給与は326万円です。トピ主が気にするデータとは12万円の開きがありますが、女性が見たのは、ネット検索で上位表示される転職サイトの情報でしょう。いずれにしても平均は300万円以上とあり、焦る気持ちも分かります。

トピックには、年収300万円に満たない人の嘆きが相次ぎました。

「フルで240万、安い」
「26歳なのに手取りが13万円で給料日来るたび惨めになります」

という切実な声が多くあります。

また、「都内の正社員でそれは安い」「マジで転職したら?」と同情する声や、

「年収280万円だと、手取りはかなり少ないよね……なんか日本はほんと停滞してるね」

という感想も出るほどです。

OECDの統計によれば、日本人の時間あたりの賃金はこの21年間で8%強減っており、先進国中で唯一マイナスとなっています。消費増税で使える金額も減っていますから、停滞というより、低迷と言ってもよいでしょう。

「300万円以下は普通」低賃金に慣れてしまった女性たち

一方で、コメントには、「300万円以下は普通」という声も少なくありませんでした。

「普通だよ 低所得者ってとんでもなく多いんだから」
「安過ぎって言ってる人、求人見てみ? 現実は厳しいよ。特に田舎はそんなもんだよ」

事務職は給料が安い会社が多く、大手も派遣などの非正規に切り替えるようになっているため、皆さん不満はあるものの、仕方ないという諦めムードが漂っています。

しかし筆者は個人的に、こうして低賃金に慣らされていることに危機感を覚えます。コメントの中にも、「みなし残業が30時間ついてそれはかなり安くないですか?私は24歳で残業代入れて年収400万ぴったりぐらい(残業時間は月10時間)」など、トピ主の待遇の悪さに疑問を投げかける人が散見されました。

気になるのは、「みなし残業代のため残業代が出ない」という点です。厚生労働省の資料によれば、法律上、みなし残業代の適用を受けるのは「専門業務型」と「企画業務型」の裁量労働制と、事業所の外で働く「事業外労働のみなし労働時間制」です。事務系で年収300万円未満のトピ主が、裁量労働制の適用を受ける立場とは考えにくいのです。また、みなし残業時間分を超えた残業が発生した場合、その分の残業代は支払いの義務が生じます。双方の点から、トピ主は不当な扱いを受けている可能性があります。

「正社員は定額使い放題」?企業に使い捨てにされないために

弁護士の明石順平氏は、著書『人間使い捨て国家』(角川新書)の中で、対象外の人を「みなし労働」にして残業代をカットする違法行為の横行により、正社員が「定額使い放題」にされているといいます。トピ主のみならず、多くの人がこのやり方の犠牲になっているのではないでしょうか。念のため労働時間をしっかり記録しておくことをおススメします。

とはいえ、労働者の立場は弱いもの。異を唱えられるとすれば退職を決意してからでしょう。まだ26歳、勉強し直して転職を図るほうが、他人の年収を気にするよりも、建設的な行動かもしれません。

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