“家族経営”で身内以外の従業員を冷遇するブラック企業もある。中には求人広告で「アットホーム」と謳っている職場もあるが、距離が近すぎてプライバシーを侵害されたという人もいるだろう。キャリコネニュース読者からは、
「家族経営の10人前後の小さい会社でしたが社長夫人が元ヤン。ちょっと不正を指摘したら社長から従業員の前で吊るし上げにあった」(30代女性/事務・管理職)
「有給なし 残業代なし 家族経営の為、家族での外食代やレジャー費等は会議費や福利厚生で計上されるが社員は数年間ボーナス全額カット、減給されている」(50代女性/管理・事務職)
といった声が寄せられている。一方、30代男性は、実の親が経営する建設会社で働いている。家族経営だと身内は優遇されることが多いが、男性は自身が”ターゲット”にされたという。
「建築業界に法律は適応されない」と父親を擁護していたが……
妻は結婚直後、社長、つまり義父から嫌がらせを受けていた。以前はそんな妻の意見に対し、男性も批判していたという。
「当初は妻から、会社のやり方について『それ、おかしいよね?』とアドバイスされても、私は親の言うことの受け売りで『建築業界に法律は適応されない』『中小企業を知らないからだ』とバカにしていました」
しかし、働いていくうちに「妻の言うことの方が正しいのでは?」と疑問を抱くようになった。それを父親に話すと、「お前は妻に騙されている」と取り合ってもらえなかった。
それがきっかけで、「会社都合で休まされたにも関わらず給料が支払われなかったり、休日出勤時の振替休日も取らせてもらえなかったりした」という。そんなある日、夫婦揃って呼び出された。
「敢えて威圧的に自主退職へ追い込むのが父のやり方」
「父は妻に『お前が入れ知恵しているせいで、息子は会社と家庭で板挟みだ。離婚してやってもらえないか』『初対面から信用できない女』と業務とは関係ない発言をぶつけました。妻も『間違ったことは言ってない』と反論しましたが、父は聞く耳を持たず」
結局のところ父親は、「最終的には辞めるか、ガチガチに縛られる覚悟で残るか二つに一つだ」と言い放った。そんな父親について、
「会社の金を私利私欲のために使い、社員に正当な給料を払わず、休みも与えません。利用価値がなくなったと思う人間をクビにする際、敢えて威圧的に自主退職へ追い込むのが父のやり方です。暴露すれば山ほど悪事はでてきます」
男性は現在も働いているが、「辞めるつもりでいます。辞めたら親子の縁も切るつもりです。あの父には悲惨な最期を迎えて欲しいと切に望んでいます」と胸の内を明かした。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「働かない中高年への不満」に関するアンケートを募集しています。