専門職の40代女性は、総勢80人、うち正社員10数人ほどの会社に勤務したことがあると振り返る。
「ある年度の退職者数は70人だった。パートも正社員もすぐに辞めていくので、年中求人募集をかけて毎日面接も行っていた。正社員の中には、精神的に参ってしまって突然出社できなくなる人が何人もいた」
女性は3年ほど勤務したのちに退職したが、その後1年経ってホームページを閲覧すると、そこに掲載されている社員の顔ぶれは知らない人ばかりになっていたという。
円満退職でない辞め方が多いのも、ブラック企業の特徴かもしれない。管理・事務職の30代女性が勤務した会社では「みんな夜逃げのように、ある日突然失踪して辞めていった」と語っている。
採用費に回すため、どんなに努力しても「年収200万円」
人材が流出すれば、新たに採用を行わなければならない。技術職の20代男性は、現在は転職して年収400万円ほどあるが、以前勤務したブラック企業は「どんなに努力して利益を上げても年収が200万円だった」という。
「辞めた先輩の中には現在の年収が700万円以上の人も。そんなレベルで活躍する人でも年収200万円だった理由は、毎月50人辞めていくのでその分売り上げを採用費に回されていたから」
と報われなかった経験を語る。
管理・事務職の30代女性が勤務する会社は「残業代は皆無です。その代わりに年2回の賞与があるから、とのことです。入社した新卒は9割辞めています。このようなブラック会社で働く気がしないからでしょう」と推測する。
ボーナスの支給を理由に、サービス残業が正当化されることはない。この女性も2年勤務したが、すでに転職する予定だと綴っている。
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