年度末は「未払い残業代請求」の季節! 辞めると決めたら「弁護士に相談すべき」理由
卒業や進学など、年度末は別れの季節だ。ビジネスパーソンなら異動や転勤のほか、転職する人もいるだろう。これまでお世話になった会社にいい思い出を持つ人は幸運だが、そうでない人もいる。そんな人たちが、この時期に動き出しているというのだ。
アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士によると、年度末をもって退職予定の人たちが、在籍していた会社に「未払い残業代」を請求することを決意し、弁護士に相談を持ちかけるケースが増えているのだという。
「働く人の弁護士活用法」を3月26日のニコ生で解説
会社からサービス残業を強要されてきた従業員が、会社に反旗を翻して未払い残業代の請求を決意するタイミングは、岩沙弁護士によれば「会社を辞めようと決めたとき」や「退職日が近づいたとき」が多いという。
会社にいくら不満を抱えていても、在籍中は当面の雇用を優先して言い出せない人は多い。上司に疑問を投げかけて、「嫌なら辞めろ」と言い返されて引き下がっていた人も、辞めると決まれば弁護士に相談する勇気も出る。
「本来であれば、在籍中に弁護士に相談してもらって、会社の労働環境を根本的に改善するのが理想的なのでしょうけど、まだ日本ではそこまでいっていないですね。それでも退職時の請求は、大きな一歩ではあると思います」
しかし一般の人は「弁護士に相談するということは、会社と裁判するってこと?」と尻ごみする人も多い。ところが未払い残業代の請求相談のうち、アディーレ法律事務所では、裁判や労働審判に行く前に解決するケースは7割以上を占めており、さらに、その後の転職に不利にならない交渉のしかたもある。
キャリコネニュースでは3月26日(木)午後8時から、「弁護士に聞く『ブラック企業に泣き寝入りしない!残業代の取り返し方』」という生放送を実施。「趣味はフクロウの飼育」という謎のプライベートを持つ岩沙弁護士と、「少年チャンピオン」の愛読者で語り出すと止まらない園田由佳弁護士に、働く人の弁護士活用法について聞く。
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