新型コロナウイルス感染拡大防止のため7都府県で緊急事態宣言が発令された。独自で緊急事態宣言を出す各自治体もある。それでも現状における認識は職場ごとに異なり、不満を持つ人も少なくはない。北海道のIT・通信系の40代男性は
「東京本社としては、全国の営業所も含めて、在宅勤務にしてほしいと通達が出ているが、勤め先の営業所がある北海道は、誰も在宅をしていないので、できない雰囲気が続いています」
と綴る。一方、サービス業の茨城県男性が勤める店舗はショッピングモールにあり、現在臨時休業中だ。それにも関わらず、「休業期間は東京にある本社で会議をする」と言われている。男性は「行くのはどうにかならないかと相談しても取り合ってくれない」と嘆く。
「席替や、郵便物分別作業が当番化され、むしろ接触人数増となった」
不動産・建設系の40代女性は、緊急事態宣言対象の東京で働いている。しかし、「社内は三密にもかかわらず出勤が続いている」と綴る。中には出社する人に業務を押し付け、自身は3月からずっとテレワークという人もおり、不満が募っている。
「上に訴えてもテレワークを却下される人もいて、不公平極まれりの状態。緊急事態宣言と同時期に、同業務同士が感染するといけないという理由で席替や、郵便物分別作業が当番化され、むしろ接触人数増となった」
上層部は聞く耳を持たないため、「従業員の健康は論外」というトップダウンなのだという。女性は「大手鉄道系傘下の企業でこの状況では、感染拡大が防げないのも納得できる」と呆れている。
「派遣社員はセキュリティーからテレワークできないとか言われた」
同じく不動産・建設系企業で派遣社員として働く愛知県40代女性は「朝の掃除、来客のお茶出し、帰りの片付け等、社員がやりたがらない仕事をしています」と雇用格差があると綴る。
「今の状況で急を要する仕事とは思えませんが、社員は在宅勤務なのに派遣の私には出勤して欲しいと言われました。社員は守られ、派遣は命を犠牲にして働かないといけないと改めて実感しました」
女性は「次回の派遣の更新はしません」と綴る。
IT・通信系の千葉県40代女性も派遣社員として働いているが、「派遣社員はセキュリティーからテレワークできないとか言われました」という。さらに会社の書類の押印のためだけに出勤を強要されてるという。
一方、「ほかの事務の派遣社員は覚書交わしてテレワークをしているのに」と同じ雇用内でも対応が異なるようだ。現在、女性は時差出勤をしているが、
「始業時間が9時スタートなので時差出勤するより通常通りの時間帯の方がまだ空いているが、帰りはいつもと変わらず混雑。命より仕事させる世の中、ふざけんな」
と憤りをあらわにした。
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