工事現場で事務員として働く愛知県の20代女性も、在宅勤務にならない建設業界の実情を心配する一人だ。女性は車通勤をしているが、職場では不特定多数の人と接するという。
「日替わりで現場に来る職人さん、お客様、支社から訪れる会社の方など毎日、たくさんの人と会わなくてはけません。建設現場も高齢化が進んでおり、中には70歳近い人もいるので、もし私が知らない間にうつしてしまったら、もし現場でコロナが発生したらと不安でなりません」
女性の業務内容は、在宅勤務でも何ら問題はないという。しかし、会社の体質がそれを妨げている。
「このような状況であるにも関わらず、会議や式、歓迎会などが通常通りに実施されています。その度に、危機感が無いことを思い知らされ、とても上司に在宅勤務のことなど相談できません」
「一日働いて一人に聞かれるくらいです」と悩む受付女性
オフィスビルの受付をする大阪府の20代の女性派遣社員も、在宅勤務にならない状況に不安を抱える。新型コロナの影響で対面業務が減少しているという。
「お客様も少なくなっていて、1日働いて1人に聞かれるくらいです。なので会社に『せめて時短や時差出勤にしてほしいと』言ったのですが、『どうせ電車に乗るから一緒だろ』と返されてしまいました。結局、私たち派遣の勤務形態は何も変わっていません。それでいて、同じビル内で働く社員たちは、交代で在宅勤務をしています」
受付業務における在宅勤務は、現実的に難しい面もある。ただ、来客などが皆無に等しい状況であれば、話は別だ。女性は「何のために出勤しないといけないのかわかりません」とこぼした。
東京都の50代女性からも「区の児童館に勤務していますが、現在、児童館は休館です。問合わせがあるといけないとのことで出勤しなければいけないようですが、必要なのかわかりません」といった声が寄せられた。
※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人や「【新型コロナ】給付金10万円の使い道は?」に関するアンケートを募集しています。