募集内容を細かくチェックすることは約3人に1人が行っているということだが、ブラック企業に在籍していたときに苦痛に感じていたポイントと照らし合わせる人が多いようだ。具体的には、
「以前在籍していた会社は、残業代をまともに出してもらえない会社だったので、残業代をきちんと出してくれるという点を特に重視しました。ワークライフバランスや福利厚生などの条件はある程度目をつむることにしました」
「ブラック企業に入る前は、自分のやりたい仕事や給料をメインに会社選びを考えていましたが、ブラック企業の経験を経て、仕事内容は二の次でしっかりと休める会社かどうかを重視するようになりました」
といった声が寄せられている。
2位は「口コミサイトを利用する」(15.5%)。企業サイトや求人サイトの内容だけでなく、口コミサイトに掲載されている内容もリサーチするようになったという人は、その理由として、
「企業のホームページや求人サイトに掲載されている情報は自社にとって有利なように作成できてしまうからです」
と語る。企業サイトでは知りえないマイナス面や職場の人間関係などを調べている人が多いようだ。
散らかっている職場はブラック企業の可能性が高い?
3位は「選考時に質問・確認する」(15.0%)。中には「私は過去の経験から『職場が散らかっている=片付ける余裕(時間・気力)すらないため、ブラック企業の可能性が高い』と考えています」という持論を持つ人から、
「そのため、面接で企業に訪問する際は、職場を見せてもらい、ある程度きれいに整理されているかを確認するようにしています」
といった声も挙がっている。4位以降は、「知人に話を聞く・紹介してもらう」(9.6%)、「転職エージェントに相談する」(5.3%)、「ブラック企業が多いとされる業界は避ける」(4.8%)、「同族経営の企業は避ける」(4.3%)と続いた。