トピ主の他にも“ゆとり世代”という理由だけで、いわれのない言葉をかけられたケースは多かった。
「社会人になった時、ゆとりモンスターって呼ばれてたよ。一個上からゆとりだったのにさ、なんで私らからモンスター扱いなんだよって思ってた」
「教習所に行った時『ゲームは出来るくせに、ギアチェンジとクラッチのタイミングが最近の子はつかみにくいね。まぁゆとりだからしょうがないのかもねー』なんて言われて唖然としたよ」
職場に限らず、さまざまなシチュエーションで、ゆとり世代であることをなじられた経験があるようだ。若者相手に何かとマウントを取りたがる年配者は一定数いるが、彼らにとって「これだからゆとり世代は」というのは、都合の良い理由付けなのだろう。また、
「子どもいるけど独身アラフォーの親戚のおばさんには『あんた、子どもに勉強教えれるの?ゆとり世代って勉強してないんだよね』って嫌み言われた」
と今でも、ゆとり世代ということで嫌味を言われることはあるみたいだ。
「ゆとり世代の方が分別ある」と訴える人も
大人がゆとり教育を勝手に決めたにも関わらず、当事者に対して「これだからゆとり世代は」という言葉に怒りを覚える人も相次いだ。
「当時の大人がゆとりにしたのに、まるでゆとり世代が勝手にアホに育ったみたいな言い分だよね」
「ゆとりだけど、学力低下を恐れた教師陣のおかげで授業は7時間目まであったし、親からは塾通いもさせられて、学習量はむしろ増えてたと思う。大人の都合に振り回されてるのに馬鹿にされて腹立つ」
仮にゆとり教育が失敗したのであれば、ゆとり世代を責めるのではなく、その政策を進めた政治家を選んだ親より上の世代を責めるのが筋だろう。ゆとり世代は、社会が決めたルールに沿って教育を受けただけで、当事者の子どもに選択肢はない。責められる筋合いはない、というのは至極当然だ。
そもそも「ゆとり世代=非常識、無知」という風潮があるが、「ゆとりの方が明らかに横暴だった世代よりは分別ある」とゆとり世代を見下す上の世代の方が質が悪いという指摘もある。
「『これだからゆとりは~』とか言ってる人いるけど、仕事できない人はゆとりでもゆとりじゃなくてもいますよ。お店でもおじさんおばさんの方が態度悪い人多いし」
なんにせよ、世代で人を判断しようとすること自体に意味はない。安易に人を判断せずに、個人に目を向けるべきだ。