度々ネット上で議題にのぼる「学歴は必要か?」。キャリコネニュース読者からも必要・不要論がともに出ている。必要だという50代男性は「過去の努力の指標になるし、大学での学びや経験は社会に出てから大切なので必要」(法政大学大学院卒/正社員/東京都)という。一方、
「高学歴なのに仕事できない人が多い。学歴だけで威張ったりする。年齢と学歴は人格比例しないのでいらないと思う」(専門卒/正社員/40代男性/神奈川県)
「会社にもよるが、資格さえ取れれば余り差は感じない。高学歴で使えない若手が多すぎる」(短大卒/正社員/40代男性/山口県)
といった声も寄せられている。(文:コティマム)
「勉強の基礎すらできていない学生に”学歴”を与える必要はない」
高卒の30代女性(パート・アルバイト/山形県)は、「高卒で転職活動をしてきましたが、学歴を重視している企業は少ないと感じました」と自身の経験から学歴は不要だと考える。
「学歴よりも職歴や人柄を重視している企業の方が多いと思います。実際、面接時に質問されることは『今までの職場でどんな実績を残したのか』『工夫してきたことは何か』など、職務に関することが多かったです」
女性は「高卒ですが実績をかっていただき、管理職に就いたこともあります」と明かす。しかし、「業務を行いながら部下のマネジメントもしていると、自分にもう少し深い知識があれば……と思うことはありました」と振り返る。
また、「大卒」をひとくくりにして「学歴」と考えることに反対する人も。日本大学卒の50代男性(正社員/千葉県)は、
「大学を卒業しても、偏差値の低い大学(いわゆるFランク)では因数分解ができない、英語どころかローマ字の読み書きも満足にできない大学生もいる。そういう大学生と一緒にされたくない」
と語る。
「得意、不得意というレベルではなく、勉強の基礎すらできていない大学生や高校生に学歴を与える必要はない」
「学歴があれば一定の信頼が得られ、スムーズに選考を進めることが可能」
「学歴が必要」と考える人の声も見てみよう。
「『学歴が高い人は仕事ができる』という印象はないですが、『できないことや苦手なことでも努力ができる』という印象はあります。逆に学歴が低い人に対しては、『勉強を途中で諦めてしまって努力ができないのかな』と思ってしまいます」(早稲田大学院卒/正社員/20代男性/東京都)
男性は学歴を「苦手な分野でも努力をしてきた証」ととらえているようだ。
また早稲田大学卒の30代男性(正社員/東京都)は、「能力がないやつほど学歴が必要」と主張する。
「新卒入社や若手転職時など、学歴があれば一定の信頼が得られ、スムーズに選考を進めることが可能。結果、希望の会社に入りやすく、有意義なキャリアが積める可能性が高まる」
男性は、「社会で認められるためには何か実績や、認めるに足るプレゼン力により、相手の信頼を得る必要がある。学歴はその信頼を得る第一歩になるので必要」と持論を展開する。学歴は、努力や勉学の積み重ねをしたという「信頼」になるという。
ただ、「もちろん、能力がある人ならば十分な実績も出せているので、そういう人には学歴は不要」というが「そんな人は少数だろう」とも綴っている。
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