PGF生命は8月17日、「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果を発表した。調査は6月25日~30日に実施し、今年還暦を迎える1960年生まれの男女2000人から回答を得た。
還暦を迎えるという実感がわかないという人は75.2%にのぼる。自身の精神年齢の実感については、「50~54歳相当」(28.6%)が最多。以降、「40~44歳相当」(17.4%)、「60~64歳相当」(13.7%)と続き、実感年齢の平均は48.1歳となっている。
“老後2000万円問題”が話題になるも、貯蓄2000万円未満が6割超
一方、肉体年齢の実感は、「50~54歳相当」(29.8%)や「55~59歳相当」(24.4%)が上位に挙がり、平均年齢は55.5歳と精神年齢より高くなった。
現段階の貯蓄金額で最も多かったのは「100万円未満」(20.8%)。「100~300万円未満」(11.6%)、「500~1000万円未満」(12.0%)、「1000~1500万円未満」(11.9%)、「3000~5000万円未満」(9.9%)となり、平均は3078万円だった。
昨年、”老後2000万円問題”が話題になったが、貯蓄額が2000万円未満の人は64.8%にのぼる。
生活費を除いた自由に使えるお金は、「5万円台」が最も多く23.5%。平均額は5万6356円、「5万円未満」が半数を超えた。
新卒当時の職場「結婚したら辞めるのが当然」「ボーナスは現金支給で、7か月分」
59歳時点で就労をしていた人(1466人)に、何歳まで働きたいかを聞いた。「65~69歳まで」(41.7%)、「70~74歳まで」(24.0%)を合わせて6割を超えた。「60歳まで」と回答したのはわずか13.3%で、平均は67.7歳となった。
「今の若い人が聞いたら驚くと思う、自身が新入社員の頃の職場の光景」を聞くと、1位は「デスクでタバコを吸う人がいた」(72.2%)だった。
2位以降、「デスクにパソコンはなかった」(71.6%)、「女性社員がお茶くみをしていた」(51.7%)、「土曜日の午前中は仕事だった」(47.4%)、「手書きで企画書を作成していた」(42.7%)と続いた。他には
「結婚したら辞めるのが当然だった」
「ボーナスは現金支給で、7か月分出ていた」
「毎週日曜日は何かしらのイベントがあり、すべて強制参加だった」
といった声が寄せられた。