日本の平均世帯年収は551万6000円(2017年度/厚生労働省発表)。おおよそ平均に近い、世帯年収400~600万円の生活感はどのようなものだろう。同年収帯のキャリコネニュース読者からは「キツい」「アップアップ」など、悲痛な声が非常に多く寄せられている。
世帯年収600万円の千葉県の40代男性は、
「不満しかないです。高校生の子どもが2人、定期代は自分たちのバイト代から払わせています。具合が悪くても医療費が払えないので、滅多に病院には行きません」(不動産・建設系)
と切羽詰まった状況を明かす。世帯年収500万円の大阪府の20代男性にいたっては、
「私自身は年収450万円の自営業です。所得税、市民税、国民年金、国民健康保険だけでも家族4人分で年間150万円ほど払っています。月で言うと15万円程度。正直かなり苦しいです」(不動産・建設系)
と厳しい家計事情を打ち明けている。他の声も見てみよう。(鹿賀大資)
「コロナの影響で、収入が上がるとかの見込みもありません」
流通・小売系の会社で働く愛知県の30代男性は、年収550万円。専業主婦の妻と娘1人を1馬力で支えている。まだ娘が幼稚園児のため「贅沢をしなければ、それなりに生活はできます」という。とはいえ、現状に満足はしていない。
「コロナの影響で、収入が上がる見込みもありません。休園もあったので妻が勤めに出るのも、まだまだ難しいでしょう。2人目がほしくても将来に不安しかないないため、なかなかその気になれません」
ここ最近は貯金を切り崩す生活を強いられているが、それにも限度がある。男性は「税金や社会保険の支払いが多すぎる」といい、「ちゃんと税金が使われているのかさえ怪しく思えます」と怒りの矛先を国に向けている。
小遣いも月3万円に 4円パチンコから1円パチンコに切り替えてストレス発散
バブル期に銀行員をしていた長崎県の50代男性は、当時の年収について「1000万円」と明かす。現在は金融・保険系の会社に勤務しており、年収は500万円と半減。景気と自身の年収がピークだった時期に住宅ローンを組んだが、「今は返済がきつい」と綴る。
「バブル後に再編などで給与も上がらず、汚職事件も重なり、最悪はローンのボーナス返済も困難になった」
現在は住宅ローンのしわ寄せから、小遣いが月3万円となり「それが一番の削減」と語る。それでも男性は飲み会に参加したり、煙草も吸ったりしないため「どうにか遣り繰りできている」。
ただ、パチンコはストレス発散でやめられないため、せめてもと4円パチンコから1円パチンコに変えた。現在は貯玉20万個と「勝ち分の”へそくり30万円”」で遊んでいるとのことだ。
一方、
「契約社員ですが、23区内に住めているのは良い方でしょう。ただ最低でも年収は400万円ないと生きていけません。趣味を持つには、400万円以上ないとダメです。やはり人間らしく生きるには、400万円が最低ラインだと思います」(40代男性/東京都/メーカー系/年収500万円)
といった持論も寄せられていた。当然ながら既婚か独身か、子どもがいるのかいないのかで生活感は大きく変わってくる。
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