男性の面接官だと受かる、という声は一定数あった。
「面接官がおじさんだったところはよく通っていた」
「女が面接の時は落とされる。男だったらその場で即採用される」
恋人候補を入社させたいのか、経歴やスキルを軽視しているのか。面接官の思惑は分からないが、仕事面をあまり評価せずに採用している可能性は大いにある。
「外面がよくて仕事できそうだと言われる。その後思ったのと違うって言われるけどね」
「今まで3つの職種しか受けた事ないけど全部受かってる。ちなみに採用理由は、明るいから・愛嬌があるからだそうです」
実際に、愛嬌や立ち振る舞いを理由に採用されたという声は多かった。確かにコミュニケーション能力が仕事に直結する職種は多いが、経歴やスキルを完全に無視した採用では、入社後のミスマッチを生む可能性も大きい。合否に一喜一憂せず、求職者は自分がその職場で活躍できそうかをよく見極める必要があるだろう。
「その場のノリでうまく合わせる」という強者も
また、少数ながら、面接のマニュアル本などに左右されず、状況に合わせて柔軟に対応できるという人もいる。
「なんとなく相手の欲しい人材がわかる。だから面接官の気に入りそうな受け答えをしてたら受かります」
「人前で話すのが昔から得意だから、志望動機とか覚えたこともない。その場のノリで話をうまく合わせて、にこにこしてたら受かってた」
こうした人間は、面接官の性別に関係なく必然的に採用されるだろう。面接官は日々、似たような志望動機を何度も聞かされており、何も用意しない人の方がむしろ印象に残りやすい。自信がある人は、面接の練習をしないのも一つの戦法かもしれない。
「学生時代、それなりに勉強も研究も課外活動も頑張ったので、自信があって何でも聞いてください!って気持ちで余裕があったのかもしれません」
アドリブ力を身に着けるのは簡単ではなく、自信を持って堂々しているだけでも好印象を与えるには十分だ。不採用に悩む人は、ゆっくり話す、背筋を伸ばす、だけでも印象が変わるはずなので、ぜひ実践してみてほしい。