「高卒だけど就職するとき絶望した。有名企業に誰でも入れると思っていた」という投稿に「大卒でも無理」などのツッコミ | キャリコネニュース
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「高卒だけど就職するとき絶望した。有名企業に誰でも入れると思っていた」という投稿に「大卒でも無理」などのツッコミ

「高卒だけど就職する時絶望したよ」

「高卒だけど就職する時絶望したよ」

日本企業は99.7%を中小企業が占めている。会社員になる人の多くは中小企業に就職するわけだが、はてな匿名ダイアリーに4月下旬、「高卒だけど就職する時絶望したよ」というエントリーがあった。東北出身だという投稿者は、高校生の頃、学校で見た求人票に「知ってる会社が全然無かった」と驚いた過去を振り返る。

それまで、「適当な会社にでも入ればいい」と考えていた投稿者。想定していた会社は、ソニーや日立、ドコモやトヨタ、任天堂、小学館など、誰もが知る有名企業だ。それらをざっと40数社並べたあと、本当に「こんな感じの会社に就職しようと思っていたんだよ」と綴っている。(文:okei)

「俺は給料が20万円くらいは貰えると思ってた」

投稿者によれば、そんな世間知らずが求人票を見たところ、知らない会社ばかりの上に「給料が月14万円」ということにも驚愕したという。

「俺は給料が20万円くらいは貰えると思ってたら20万円以上は大卒ということを知って、その時は自殺が頭をよぎったよ。本当にね」

結局、聞いたことない企業に就職して、何度か転職したが「今も聞いたことのない会社にいる」と諦めムードで明かしている。投稿者にとって「会社員」は、前述のような有名企業のイメージが強く、芸能人や漫画家になるような才能がない者は会社員で過ごせばいいし、誰でも入れると思い込んでいたそうだ。当時の絶望を繰り返し綴り、「みんなも大卒目指したほうが絶対いいよ」などとすすめていた。

筆者も高校生の頃、学校で求人票をチェックしたことはあるが、確かに名前の知らない企業ばかりだった。知っていたのは地元のスーパーか文具店くらいだが、別段驚きもしなかった。ただ、高卒での就職は学校に来る求人票から選ばなければならないため、確かに選択肢が少ないと言える。

ブックマークのコメントには、投稿者に対する突っ込みが多数入っていた。

「大卒でもその辺はなかなか行けんわ」
「全国民の何%が有名企業で働いてるの?1%以下だと思うよ。」
「大卒も初任給20万なんて無理無理。業界3番目の会社に居たけど、正社員4年でも手取りで15万とか(氷河期かく語りき)」

投稿者は高卒の求人票に愕然としていたが、たとえ大卒でも誰でも知ってるような有名企業に就職できる確率は高くない。大企業への応募に「学歴フィルターは無い」というのは建前で、有名大学でなれば書類選考も通らないのはよくあることだ。

また「高学歴ワーキングプア」という言葉もあるように、大学の博士課程を出ていても、非正規雇用の講師などに甘んじる人もいる。大卒だからといって、投稿者の夢見るような高待遇・高賃金が確実なわけではないのが、日本の現状だろう。高卒の不遇を嘆く投稿だったが、大卒者からの不満を招く結果にもなっていた。

「高卒を雑に巻き込まんでくれ」という反論も

一方で、自身が高卒、家族が高卒で立派にやっているという人からは、反論が出ている。

「自分の頭の悪さ自覚してた地方高卒だけど、家の近所の会社に普通に就職したぞ……高卒を雑に巻き込まんでくれ。私は不満なんてなかった」
「弟は工業高校卒業して成績上位3名が就職できる東北の超有名企業に入社した。結婚して家建てて子どもを大学に入れてる」

との声も。東北の地方都市に住むという人からは、近隣に製造系の大企業が工場を構えており、「高卒でも有名企業に就職している人は一定数いるよ」という指摘もある。確かに、製造のみならず電力や鉄道など、大手企業の現場で活躍されている高卒の方々もいる。投稿者が大卒に憧れを抱く気持ちも分かるが、大事なインフラを支える優秀な人も多いのだから、あまり卑下するような発言は考えものだ。

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