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求人情報と実際の業務がまったく違い、入社直後に絶望する人は少なくない。大阪府の50代女性はあるバイトに応募し、思わぬ職場に当たってしまった。
社会人で短大に通っているという女性は、春休みに短期バイトをしようと求人を探すなかで、高時給のコールセンターの大量募集を見つけた。応募元は「CMも入るくらいの大手」だという。
「求人内容は『ダイレクトメールの到着確認』とあり、営業は苦手なのでそこもポイントでした」
コールセンター業務の経験があった女性はすぐに応募し、そのまま採用された。しかし実は、選考の段階で妙な違和感があったという。(文:湊真智人)
「すぐに辞める人がいる職場なのかな?」と懸念
女性は「思えば面接から既に怪しかった」と、次のように語る。
「事前に経歴書などは送付していたものの、その後電話で『いつから来れますか? いつ辞めても良いから』など。ちょっと疑問に残るもので、『すぐに辞める人がいる職場なのかな?』と懸念」
そしてこの予感は的中する。初日は会社についての説明を受け、翌日は台本を渡されてロープレを実施。経験者だった女性は、3日目から実際に電話をかけるように指示されたのだ。
「流れ作業のようにお仕事を振られましたが明らかに営業で『求人内容はどこに行った?』って感じでした」
「DMの到着確認」とは方便で、完全に騙された形だ。しかし女性は、周囲の雰囲気にのまれて抗議できなかった。
「ただ、何十人と同じような事をしていたので、『求人内容と違う』と言い出せず」
「朝礼、休憩後の中礼などで『本数上げていこう!頑張ろう!』などと士気を高めるので、『単純な若者なら洗脳されそう』と思いました。実際に若者が多い職場でした」
こうして女性はいつの間にか電話営業の戦力に組み込まれてしまった。
台本通りに営業しないと、成績がよくてもペナルティ
さらに、この職場には独特の評価システムが存在していた。
「ここの職場はポイント制になっており、本数を取るとポイントが溜まってボーナス(現金)が出ますが、台本通りに読んでいないと、たとえ本数を上げてもマイナスポイントが入り、月間表でリスト化され全員に発表されます」
成績を全員の前で晒し上げて競争を煽る、絵に描いたような鬼営業をする会社だったわけだ。営業が苦手な女性は、当然ながら「10日間ほどで退職しました」と明かす。
求職者と仕事のミスマッチは、採用コストと時間の無駄にしかならない。投稿末で女性もこう苦言を呈している。
「とにかく人が欲しかったのかなと思います。派遣会社も人を集める為に必死なのかもしれませんが……。やっぱり人を騙すような募集はしないでほしい」
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