私の考える「ホスピタリティマインド」と、半径5メートルの幸せを広げていくこと | キャリコネニュース
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

私の考える「ホスピタリティマインド」と、半径5メートルの幸せを広げていくこと

▲オフィスにて

これまでさまざまな業界・職種にチャレンジしてきた野口 美奈。2017年1月にインテージリサーチに入社し、公的統計(国の行政機関・地方公共団体などが作成する統計)業務の傍ら、インテージグループ内に向けてさまざまな情報を積極的に発信しています。そんな彼女が考える、インテージリサーチにいる意味とは。【talentbookで読む】

人間関係のつながりの上で成り立つ「接客」を極めてみたい

実家が呉服店なので、幼いころから両親が接客する様子を見ていました。ただ売るだけではなく、購入した人が着物を着て立ち寄ってくれ、店先でお茶を飲んで帰るというサロン的な要素もあったので、「接客」というのは人間関係のつながりがあってこそのビジネスモデルなんだということを感じ取っていましたね。

そうした環境の中で、お客様の気持ちが高まる瞬間を何度も目の当たりにし、「接客」そのものに興味を持ったんです。自分でも接客を極めてみたいという気持ちが強くなり、高校生のときはハンバーガーショップでアルバイトをしたこともありました。

その後も「接客」という軸がブレることはなく、就職の際はホテル業界に興味を持ちました。

ホテルは部屋や食事が売り物ではあるものの、「このホテルのこのサービス」を求めて人が来るというところも大きいですよね。サービスそのものが売り物であると強く感じました。

そうしたホテル業界の魅力にひかれ、ホテルマンを目指すために専門学校へ進むことにしたんです。

あらためて考えた、本当に貢献したかった気持ち

▲ベンチャーの仲間たち(上段 向かって左端が野口)

専門学校を卒業し、憧れのホテル業界に就職しましたが、2年ほどたったころに体調を崩した時期がありました。

このときに、あらためて自分の気持ちについて考えることができ、私が本当に大切にしたかったのは「ホスピタリティマインド」なのではないかと気づきました。だとしたら、他の仕事や業界であっても活かしていくことはできるかもしれないと思い、ホテル以外の業界・仕事に目を向けるようになりました。

その後、IT系企業や上場間もないベンチャー企業などで人事・総務関連の仕事を経験しました。現場の人と良い関係を築きながら、会社を良くするための糸口を見つけ改善していく仕事に対して、ホスピタリティマインドで貢献できるやりがいを感じていました。

例えば、それまでオフラインで実施していた勤務管理をシステム化したほうがよいのではと考えたとき、社員の方から「お前が言うならいいよ」と言ってもらえたんです。そのような関係性を築けたことには、本当に手ごたえを感じましたし、ありがたいと思いました。

その後、役員秘書などの業務も経験しましたが、やはり自分の中で一番大事だったのは「ホスピタリティマインド」であった気がします。

せっかく同じ会社の仲間になったのだから、いろんな人のことを知りたいし、自分も伝えていきたい。その中で会社全体に役に立っていきたい、という気持ちが強くなったんです。

ホスピタリティマインドはどんな仕事でも活かせるはずという想いは、最初はこじつけだった所もあったかもしれません。でもその想いは、さまざまな仕事をしていく中で、どんどん腹落ちしていきました。

インテージリサーチの仲間と、もっともっと話したい

▲インテージリサーチの仲間たち(下段 向かって左端が野口)

ご縁をいただき、2017年にインテージリサーチに入社し、公的統計業務を実施するための事務局の仕事をしています。

事務局では、期間内に求められている品質の統計調査が完了するよう、作業全体の設計や調査員の手配、作業進捗を把握しつつ適切な支援を行っていく必要があります。

私自身、初めての業界でセオリーはまったく知らなかったのですが、ホスピタリティマインドや今までの経験が活かせる部分が大きいという印象がありました。今までやってきたことが無駄ではなかったと感じることができ、嬉しかったことを覚えています。

入社時に携わったのはゼロから立ち上げた事務局だったのですが、今は長く運営されている事務局に携わる機会もあり、「途中から入っていく」ことについてあらためて考えるようになりました。そうした視点が組織やチームづくりについて考えることにもつながったと感じています。

また、私は産休・育休を取得した経験があり、復帰後も事務局業務に携わってきました。

ただ、復帰直後は子育てと仕事の両立で、焦ったりくすぶったりしている時期があったんです。

そんなとき、「焦らなくていいよ」と声をかけ続けてくれた上司や周囲の仲間の存在が本当にありがたかったです。少しずつでも任せてもらって成し遂げる経験を積み重ねたことで、失いかけた自信を取り戻すことができました。

そうした人の温かさに触れたり、年次を重ねていろいろな人と仕事をする機会が増えたりしたからか、もっとたくさんの人と仕事の話がしたいと思うようになりました。

同僚や先輩と会社をもっと良くしていくことについて話したときがとても楽しかったので、もっと交流をしていきたいなと思っています。

半径5メートルの幸せは、自分が動くことで広がっていく

▲所属部署において、離職される方への「卒業証書」を野口の発案で運用開始。みんなの感謝が伝播していきます

周りの人にさらに興味を持つようになった矢先に、インテージグループで社内SNSとコミュニケーションチャットツール(Yammer,Teams)の導入があり、さらに多くの人とつながることができるようになりました。

こういったツールも使いながら、組織やチームづくりについて発信を続けています。その中で、自分が動くことによって半径5m(自分が関われる範囲)の位置がずれていき、結果その範囲が広がっていくということに気づきました。

自分が動くと視野が広がり、人と関わる機会や幸せにできるかもしれない人が増え、笑顔が増えていくと思うんです。そして、自分も幸せになり、行動の結果が自分に返ってくる──「情けは人のためならず」とはこういうことなのか!と感じています。

私の考える「ホスピタリティマインド」は、人の役に立ちたい!という気持ちがベースなのではないかと感じています。ベンチャー企業にいたことで強く感じるようになった「役に立ちにいくぞ!」という気概(ベンチャーマインド)も、「ホスピタリティマインド」と根っこは同じなのかもしれません。

そうした気概は、会社の規模に寄らずに持つことができると思いますね。発信を続けているのも、そういった想いが根底にあるのかもしれないです。

積極的に発信すること、ホスピタリティとベンチャーマインドを発揮すること。周りの人にありがたいとは思われていないかもしれませんが、そこは自己満足でもいいと思っています(笑)。

今まで普通にやってきたことが価値になる、それが自分にとって嬉しいことなんです。

キャリア面でも少しずつ関われる範囲を広げていきたいと考えています。顧客である省庁との折衝はすでに担当していますが、この顧客対応の部分でできることをもっと広げていきたいです。顧客の要望を聞き、それに応える提案も行っていければと思い、見積もりのつくり方にもチャレンジしています。

一緒に働く仲間に対して、発信を通してこれまでの感謝を還元すること。そして、会社に対しても、顧客対応の幅を広げていくことで還元することを今後も目指していきたいです。

アーカイブ