成果が目に見えて残る建設業への転職。資格を取得しながら理想のキャリアへ | キャリコネニュース
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成果が目に見えて残る建設業への転職。資格を取得しながら理想のキャリアへ

電気施工管理担当として、2022年11月現在、空港滑走路にある照明設備の更新工事に携わる西又 僚一。「自分が手掛けたことが目に見えて残るような、ものをつくる仕事がしたい」と、未経験から建設業界に飛び込みました。そんな彼が、アーキ・ジャパンを選んだ理由、この仕事のやりがいや将来の夢を語ります。【talentbookで読む】

絶えず飛行機が離発着する中で、安全に配慮しなければならない照明設備の更新工事

私が現在担当しているのは、空港の滑走路にある照明設備の更新工事。工事範囲の滑走路にあるすべての照明器具を新しいものに取り替えるプロジェクトが2022年10月からスタートして、完成は3年後という長丁場の工事です。

ひとつの照明器具を交換するためには、地面の舗装にカッターを入れて古い器具を撤去し、ケーブル配線をやり直した上で新しい器具を設置しなければなりません。現在は、現場を確認して図面と照らし合わせながら、施工順序や工法、適切な材料の選定などを検討し、空港側との調整や作業員との打ち合わせを行っています。基本的には1日のうちの5時間ほど現場に出て状況を確認し、それが終わり次第、事務所に戻って図面の修正や発注などの事務作業にあたる流れです。

このプロジェクトが一般の建設工事と大きく違うのは、絶えず飛行機が飛んでいる滑走路上で行うこと。飛行機が飛ばない時間を見計らって許可を取り、安全を第一に工事を進めていかなければいけません。空港という特殊な場所であるため、業務時間中は常に緊張感を持っています。滑走路にネジひとつでも残していたら、それが大事故につながりかねません。とても責任のある仕事であり、いつも以上に気を引き締めています。

私は2021年4月にアーキ・ジャパンに入社して、今が3現場目。これまでの2件はどちらも工場の改修工事で、1件目は機械の入れ替えにあたっての機械と電気ケーブルの撤去、2件目は撤去から新しい機械を設置するところまでを担当しました。

電気施工管理は、現場調査、資材発注、図面確認、作業員とのやり取り、安全確認、安全パトロールが基本的な仕事です。電源の移動やケーブルの敷設はどの現場もほぼ共通していますが、建物の用途や使用機器によって工事の内容がまったく変わってくるので、覚えなければならないことがたくさんあります。

未経験の仕事を選ぶ上で決め手となったのは、入社後の研修とフォロー体制

前職では、コンビニエンスストアの店長を務めていました。アルバイトで働き始めて、オーナーに評価してもらえたことから社員に昇格。店長やマネージャー職も任され、忙しいけれどもやりがいがある仕事でした。

しかし、店舗数を拡大していくにつれて人材の確保が難しくなり、とくに夜勤のシフトが埋まらない状態に……。私が他の業務をしながらそのシフトに入るような状態が続き、体調を壊してしまったんです。

そんな経緯があって転職することにしたのですが、仕事を選ぶときに重視したのが、コンビニ時代と同じくらい稼げることと、前職よりもさらにやりがいのある仕事であること。

加えて、今度は自分が手掛けたことが目に見えて残るような、ものをつくる仕事がしたい。どうせなら大きなものをつくりたい、ということで選んだのが建設業です。施工管理というのは、責任があって難しい仕事というイメージはありましたが、だからこそやりがいが得られると考えました。

建設業で求人を出している企業をたくさん調べ、応募した3社から採用をいただきました。その中でアーキ・ジャパンに決めたのは、入社後にしっかりとした研修制度と、現場に出た後のアフターフォローがあったからです。

異業種からの転職なので、研修である程度の知識をつけてからでないと、現場に出るのは不安です。研修では、フルハーネスや職長・安全衛生責任者の資格取得を含めた施工管理の基本的な知識を学ぶことができました。これらの資格は、現場に出るのに必須。そのため、個人で取得するのではなく、会社で講習をしてもらえたのは非常にありがたかったですね。

また、勤務的なことでのフォローアップ体制が整っている点もアーキ・ジャパンの魅力。何しろ前職では仕事にのめり込みすぎて体調を壊してしまったので、個人的な心身の管理をしてもらえることには安心感がありました。

施工管理で重要なのは、専門的な技術よりも周囲との「コミュニケーション」

入社後の研修は建設全般の基礎的な範囲でしたので、電気施工管理の知識は現場に行ってから実務で学んでいます。配属された1件目の工事では、上司となる方に直接教わってフォローをしてもらいながら知識をつけ、2件目の現場では1人で仕事を進めるようになりました。

正直なところ、入る前には施工管理について「難しい仕事」だという漠然としたイメージがありました。施工に関する技術や知識を覚えるのが大変なんだろうなと。しかし、実際に仕事をしてみると、一番重要なのはコミュニケーション能力だとわかりました。

ものをつくるとは言っても、実際に手を動かすのは作業員さんであって、私たち施工管理ではありません。「こんなふうに施工してほしい」という自分の考えを、言葉や図面でどれだけ正しく指示できるか、が最も求められるスキル。施工にあたっては危険もあり、予算もスケジュールも守らなければいけません。そうしたさまざまな要素を、作業員さんにうまく伝えるのが大切だということがわかりました。

もちろん、仕事をしていくには、きちんとした知識がなければなりません。そのために、近々「第二種電気工事士」という、電気工事分野では一番簡単な国家資格の試験から挑戦する予定です。この資格はエアコンや照明器具の設置など、実際に施工を行う作業員が取得する資格であり、本来なら私のような施工管理職では必要ありません。しかし、電気工事の最も基本的な知識を身につけられると考え、試験を受けることにしました。

その後は、電気施工管理技士の2級に挑む予定です。実は、こちらの方が実務に即した内容であり、仕事をしながら知識を得やすいはず。将来的には電気施工管理技士1級まで取得したいと考えています。

テーマパークから高層ビルまで、電気工事だからこそ仕事の幅は広い

施工管理の仕事では、前準備をどれだけしっかりとしておくかが重要になります。全体の工事の中の日程調整を含めて、少しでも気になることは早めに確認するのがスムーズに工事を進める鍵ですね。

現場が何の問題もなく動いているのを見るのが、今一番嬉しいことかもしれません。事前に間違いなく材料の発注をかけ、元請けや作業員さんたちと工事の調整をして、それを見るだけで作業ができるような図面を描いて、準備した通りに仕事が完了するのが理想です。仕事終わりに作業員さんから「西又さんが担当やったら気持ち良く仕事ができるわ」と声を掛けられると、この仕事をしていて良かったなと感じますね。

将来的には資格を今よりもたくさん取得して、より大きな仕事ができる立場へのキャリアアップを目指したいです。

これまで新築工事を経験したことがないので、現在の空港の工事が終わったら、着工から竣工まで1つの建物に関わってみたい。それを1人でこなせたら、一人前といえるのではないかな、と考えています。電気工事は、建物だけではなく、空港をはじめさまざまなところで必要不可欠。たとえば、有名なテーマパークの新しいアトラクションや、ランドマークになるような大きなビルなどを手掛けられたらいいですね。自分のやった仕事が目に見える形で残っていくのが、施工管理の一番の楽しさです。

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