「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談 | キャリコネニュース
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「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談

2017年よりパートナー関係にあるアーキ・ジャパンとレバレジーズ。その背景には建設業界の若手人材不足の課題がありました。若手育成への共通の想いを持つ、レバレジーズでハタラクティブ事業の責任者を担う後藤 祐介氏とアーキ・ジャパン代表取締役 吉田 周平が、建設業界、アーキ・ジャパンで働く魅力を語ります。【talentbookで読む】

アーキ・ジャパンとレバレジーズの関係性──若手人材の採用に注力

2023年1月現在から遡ること、およそ6年前。そのころから、アーキ・ジャパンとレバレジーズは、若い人材への就業に対する共通した理念をもとに、関係性を構築してきました。

後藤氏 「当社で展開しているハタラクティブ事業が行うのは、20~30代の若い人材の就業を支援するエージェント活動。自分のキャリアの展望がうまく描けない、あるいは仕事にどう向き合えばわからないといった方々と、企業様とのより良いマッチングの実現をビジョンとしています」

吉田 「ハタラクティブのターゲットとなる20~30代は、建設業界が最も求めている年代と一致しています。建設業界は他業界よりいっそう高齢化が進んでいるため、次の時代を担う世代が不足しているのが現状なのです。その状況に危機感を抱いたことが、若い世代の未経験の方々を積極的に採用する当社の活動につながっています」

レバレジーズがエージェントとして求職者にアーキ・ジャパンを紹介し、接点を作っていく。そのパートナーシップこそが、2社の関係性です。

後藤氏 「エージェントの価値は、採用のミスマッチをできる限り防ぐことにあると思います。現代はインターネットに情報があふれていて、就職口コミサイトを読むと、どうしてもマイナスな情報ばかりが目につきがち。それをもとに、自分で会社を選ぼうとすると、どの会社がいい会社なのかがわからなくなるのです。

また、若い世代は転職の経験が少ないために、自分に向いている会社の見極め方もわかっていない方が多く、その結果ミスマッチが起こってしまいます。

私たちエージェントが力を発揮するのは、そこの部分。求職者の適性を見極めながら、その方に合いそうな業界をご紹介することで、求職者の方の視野を広げつつ、一緒に価値観を見出し、企業との適切なマッチングを目指しているのです」

求職者との接点が多いのも、エージェントの立場ならでは。最近では、安心、安定を求める求職者が増えていると言います。一体、なぜなのでしょうか。

施工管理職はプロジェクトマネージャー。どの業界でも役立つスキルが身につく

安心、安定を求める求職者が増えている理由を、「このままこの仕事を続けて大丈夫かな?」と、漠然と不安を持つ人が増えているからだと後藤氏は話します。

後藤氏 「とくに、2020年のコロナ禍以降、業界によっては、入社前に想定した仕事内容と入社後に実際に携わる仕事内容ががらりと変わることも多々あります。すると、今の仕事にも、これから仕事を続けることに対しても、『このままでいいの?』という疑問を感じやすいのです。未来に対して目を向けた上での不安から、転職に動かれる方が増えているという肌感覚ですね」

吉田 「たしかに、当社を志望した理由を尋ねるアンケートでも、『安定性』『将来性』というキーワードが多く挙がります。実際、建設業界は、ITやAIの導入によって構図が大きくは変わっていませんし、コロナ禍のような危機にも大きな影響を受けることはなく、安定していますね」

建設業界は、「安定」のキーワードにひもづく一方で、求職者からは「知らない業界」に見られることも。そもそも選択肢になかったり、未知の仕事に不安を抱いたりする求職者も少なくありません。

後藤氏 「建設業界を知っていても、怖そう、厳しそうというイメージが先行しやすい。また、力仕事のイメージも強く、体力的に自信のない求職者からは、『私は運動ができるわけではないので』と言われることも多いですね」

そんな求職者に対して後藤氏は、まず見えていない魅力を伝え、その上で不安に対してフォローすることを大切にしていると言います。では、建設業界の仕事の魅力はどのようなところにあるのでしょうか。

後藤氏 「ものづくりは、製造業などの業界でも行われています。ただし、大量に生産される製品と異なり、建物はひとつとして同じものはありません。その『ただひとつ』の建物を、ときには数百人を超える人が一箇所に集まってつくり上げるという仕事は、ほかではできない経験ですね」

吉田 「当社の場合、採用された方々はまず施工管理職につきます。この職は、スケジュールやコストをコントロールするプロジェクトマネージャーのような役割。決められた工期と予算で成果物をつくるためのマネジメントは、建設業界に限らず、どの業界でも求められています。非常に汎用性の高いスキルが身につくことは、将来のキャリアにとって有効ですね。

また、現場の職人さんは、プロとしての厳しさを持ちつつも、人間味あふれる方が多い。その方々と直接コミュニケーションを取れることは、デジタル社会のドライなコミュニケーションが多い環境下では、とくにやりがいを感じられるポイントだと思います」

将来の建設業界を牽引する人材になってもらえるように──研修、サポート環境も整備

ハタラクティブに相談にきた未経験の求職者の中からは、アーキ・ジャパンで活躍する人材が多く輩出されています。建設業界で活躍できる素養は、どのようなところにあるのでしょうか。

後藤氏 「建設業界には多岐にわたる業種があるため、アーキ・ジャパンさんに入社すれば、仕事の幅や難易度を含めて、いろいろな機会に恵まれます。

そのため、5年後10年後を見据えた長い目線で、自分自身のスキルを一個一個積み上げていきたいと考えている方、『将来のキャリアを考えられる環境で自分自身を高めていきたい』という想いがある方にご紹介しています」

吉田 「私たちも、入社いただいた方には、研修による知識の吸収や現場での経験の積み重ねによって、将来の建設業界をけん引するような人材になっていただきたいと考えています。

自身のキャリアを考える上で、最終的にはアーキ・ジャパンを卒業して建設会社への転籍という道を選択することもあると思うんです。そのように建設業界に根差した人間に成長してもらえたら嬉しいですね」

こうした考え方のもと、アーキ・ジャパンでは入社後の研修に力を入れつつ、配属後には伴走役として専属の担当者をつけるなど、新入社員をフォローできる環境を整備しています。

後藤氏 「研修制度は、求職者への高い訴求ポイントです。従来の建設業界では、現場で見て覚える方針がほとんどでした。しかし、未経験者にはそれが不安要素になり、業界を敬遠する理由にもなっています。

それに対して、まず研修で学ぶことに専念できるのは、求職者にとって非常に安心感があると思いますね」

吉田 「キャリア形成を考えている求職者には、さまざまな資格が取得できるような研修も用意しています。

求職者の方たちの成長意欲は非常に高い一方、普段の仕事の中では成長がなかなか実感しにくい。その点、資格はわかりやすい指標になるので、成長が実感でき、仕事の継続にもつながると考えています。加えて、建設業界では資格と仕事が連動しやすいという側面があります。仕事の責任も幅も広がるので、資格への意識づけも含めて、環境づくりに力を入れています」

自信を持って仕事ができる環境で、建物が完成したときの感動を味わってほしい

昨今では、20~30代が仕事を選ぶ上で大切にしている価値観として、ワークライフバランスの調和に重点を置く傾向が強まっています。

吉田 「建設業界はこれまで働き方改革の対象外だったため、労働環境が良くないという印象が残っているのはいたし方ありません。

しかし、2024年からは働き方改革の適用が本格化されるため、ほかの業界と同じように残業時間にも大幅な規制が入ります。今後は求職者が大事にしている価値観に、いっそう近づくことができるはずです」

こうした業界的な変化も期待される中で、吉田はワークライフバランスについて、“公私混同”という考え方が大切だと言います。

吉田 「現代の働く人々は、いろんな価値観、背景を持っています。その人々が目指す人生の方向性と、仕事や会社の方向性がマッチしていることが大事ですし、そこが一致すれば『仕事をしたい、仕事が楽しい』と感じられると思うんです。

ワークライフバランスにおいては、『ライフ=人生』と『ワーク』を切り分けるのではなく、自分の人生の中に仕事をうまく位置づけられると、仕事を通じて人生が豊かで充実したものになるはず。

その意味で“公私混同”してほしいですし、仕事をすることで人生が豊かになったと感じてもらいたいですね」

こうした働き方の先に、2人が求職者に実現してほしいと願うのは、「must」ではなく「want」、つまり「この仕事がしたい」と思える状態になってもらうこと。それが、楽しく働く人が増える未来へつながっていくと信じているのです。

後藤氏 「安心して働くためには、周りから必要とされ、『自分はここにいていい』と思えるような場所があることが大切だと思っています。その点、アーキ・ジャパンさんは、入社後の部分のフォローアップも含めて、『この会社で働き続けたいな』と思える要素を作ってくれています。

これからも、周りから求められる自分がいていいと思える場所で、自分自身を肯定的に捉え、仕事を楽しめる人を後押ししていくこと。それが、アーキ・ジャパンさんを通して、われわれが実現し続けたいビジョンです」

吉田 「私も、仕事が楽しいなと思えるのが、一番だと思っています。ゼネコンの皆さんからもよく、『最後まで一緒に働いて、建物が完成したときに、自分が作ったんだという感動や達成感を味わってほしい』という言葉をよく聞きます。

なぜなら、それを一度でも味わえば、現場の厳しさ、大変さを感じても『ここを乗り切ればあの達成感、感動をまた味わえる』と、仕事を楽しむことができると信じているからだと思います。

1人でも多くの人に、『この仕事楽しい、やめられない』と思ってもらえるよう、私たちも伴走していきますし、ぜひ安心して入社してほしいなと思います」

「want=したい」に突き動かされて仕事に取り組み、楽しめる人材を育てる──それこそが、アーキ・ジャパンとレバレジーズが建設業界で共創していきたい未来です。

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