トヨタで人事がしたいと、決意した過去。今描くのは、“トヨタで働く”ファンが集う未来 | キャリコネニュース
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トヨタで人事がしたいと、決意した過去。今描くのは、“トヨタで働く”ファンが集う未来

挑戦できる環境を求め、転職を決意しました──そう話すのは、2022年1月に入社し、技術職場と全社をつなぐ人事業務に携わる前田 孝紀。従業員に寄り添い、全員が幸せに働ける職場風土づくりを目標に奮闘しています。周りに支えられつつ入社1年を経た前田にとって、トヨタ自動車の人事で働く醍醐味とは。【talentbookで読む】

『LEADERS』をきっかけに、モノづくりとトヨタに興味を持つ

キャリア採用でトヨタ自動車に入社した私が、そもそも日本のモノづくりに興味を持ったのは学生時代のこと。トヨタ自動車創業者をモデルにした、『LEADERS』というドラマを見たことがきっかけでした。

『LEADERS』では、創業者がクルマを作る町工場に直接赴き、“町工場の方々と一緒に奮闘し、良いものができれば一緒に喜ぶ” そんなシーンがあるのですが、いろんな人を巻き込みながら、モノづくりに情熱を注いでいるところに、当時、惹かれたことを覚えています。私が学生時代に打ち込んでいた野球は、一人ひとりが役割を果たし、チームで結果を出すスポーツ。そんな部分が好きで、野球を13年間続けましたが、野球とモノづくりが重なる部分があったことが、心に留まった理由だと思います。

こうした背景から、新卒の就職活動でも選考を受けていたのはメーカーが中心。中でも、トヨタは強く入りたい会社でした。しかし、当時は縁がなく、別の会社へと入社することに。その会社が、2018年に新卒で入社した電機メーカーです。入社前に希望していたのは営業でしたが、配属は人事でした。

経緯はわかりませんが、大学時代は副キャプテンということもあり、キャプテンを中心とした幹部の想いと、部員の想いの両面から汲み取りながら、立ち振る舞っていた経験を面接時に話していたことが人事の仕事と重なる部分があり、配属されたものと思っています。

再び出会ったトヨタと、「トヨタで人事がしたい」という強い想い

その後、前職では人事として約4年間働き、人事業務の全体像をある程度把握することができました。それから転職を考えたのは、これから同じルーティンで仕事を何年も続けていくということに疑問を感じたため。人事の仕事は奥深く、“ もっと人事を突き詰め、もっと人事として幅広くいろんなことにチャレンジしたい”という想いに変わり、転職を決意しました。

転職活動は人事の仕事にこだわりながら、多彩なチャレンジができる会社を軸にしていました。そんなとき、再び出会ったのがトヨタ。面接で私の想いをしっかりと聞いてくださる姿勢が印象的でした。やりたいことを実践できる会社だと感じ、それが入社の決め手になりました。会社の規模が大きく、挑戦できるチャンスも多いはずと考えていました。

ただ、何よりも自分の背中を押したのは、もともと持っていた「トヨタで人事をしたい」という想いでした。実は、新卒の就職活動のころ、唯一、トヨタだけは、人事で活躍したいとエントリーシートに書いていました。それも、『LEADERS』のとあるシーンが関係しています。

トヨタの長い歴史の中で、一度だけ、経営難から人員整理を行ったつらい過去があります。創業者はどれだけ経営が窮地に陥ろうと、従業員を想う気持ちから、「人員整理だけはしない」と言い続けたのですが、最後はやむなく、というシーンがあります。

当時、創業者が従業員を大切に想う気持ちに、衝撃を受けました。そんな歴史を持つ会社で、人に関わる仕事がしたい。その想いから、トヨタで人事をしたい気持ちは、ずっと持っていました。

だからこそ、トヨタで人事に携わることができるのは、またとない念願のチャンスでした。

現場の方々と一緒に悩み、答えを見つけるおもしろさ

2022年1月にトヨタに入社し、配属されたのは、人事部 車両系技術人事室。

職場のミッションは、「トヨタで働く一人ひとりが、誰かの幸せに貢献し、自らも成長し、幸せになるための組織風土・仕組みづくり」。

中でも、私は将来に向けたクルマ開発を行う「クルマ開発センター」で働く従業員の労務・研修・人事を担当するグループに所属しています。そのうち、私の業務は主に“労務”であり、働く上での従業員が持つ悩みに寄り添い、適切な解決方法を一緒に見つけ出していくことが重要なミッションです。

ひとつの組織だけで完結するのではなく、ほかの組織と連携しながら進めることもしばしば。ひとつの悩みを解決するために多くの人を巻き込み、従業員が少しでも幸せに働いてもらえるよう努めています。

悩みを解決するために心がけているのは、「聴く」姿勢。人事はモノづくりの第一線で何かできるかというと、そうではありません。加えて、立場上、敷居が高い存在に見られやすいですし、気づかぬうちに、意図せず上から目線で接してしまいやすい立場だと、個人的には感じています。だからこそ、従業員の現場環境なども含めて、全体像をしっかりと理解するために、話を「聴く」ことを、強く意識して取り組んでいます。

話を「聴く」ことで、従業員の方々と同じ目線に立たせてもらい、人事の角度から一緒に悩み、サポートすることはできます。こうして、なんとか解決に結びついたとき、従業員から「ありがとう」と言ってもらえることが、最も嬉しい瞬間です。

このように、モノづくりの最前線に立つ方々と一緒に、悩みの解決に向けて、模索していくプロセスが、モノづくりの現場に近い人事のおもしろさだと思います。

また、現場に近い人事として、組織のトップの想いや車両開発の将来の展望・課題感にアンテナを張り、それをいかにタイムリーに施策に結びつけられるかを考えることも、重要な役割です。

こうしたトップの想いと現場感の両面を汲み取りながら、いろんな施策を企画・実行できることもモノづくりの現場に近い人事のおもしろみです。

加えて、現場から得られた声を、全社的な企画を司る人事担当者にフィードバックすることで、全社的な企画にも携わることができるのも、魅力のひとつです。

ほかの取り組み例を挙げると、センターの1年の総括として、数千人が参加する会議体に運営事務局として参加し、組織課題解決に向けた取り組みに携わりました。それから、各部の労使コミュニケーション活性化に向け、各職場の実態をあらためて把握し直し、人事面からのサポートを行うほか、現在は職場でのコミュニケーション活性化のための各種施策を推進しているところです。

あらためて入社して1年を振り返ると、入社当初は想像もしなかった仕事にもたくさんチャレンジさせてもらいましたし、日常業務でも自分なりに工夫を凝らし、毎日ワクワクしながら仕事に取り組んでいます。

“トヨタで働く”が増えていくように──人事として描くビジョン

今後のキャリアの展望としては、さまざまな可能性を考えています。入社して1年が経過し、トヨタで働くおもしろみを、まだまだ実感し始めたばかり。周りの人から「いろんな仕事にチャレンジできる」といった話を聞き、いろんな道があると感じています。

たとえば、海外の事業体で人事に携わったり、全社的な人事制度の企画・立案に関わったり。前職では私が携わるとは想像していなかったことに、踏み込んでいきたいと考えています。

また、トヨタには、チャレンジを推奨しながら、サポートしてくれる環境も整っていると感じています。一般的にキャリア入社の場合、即戦力を求められることが多いため、些細なことが聞けず、「なんとなく」で済ませてしまうことも少なくないと思います。

しかし、入社してから約1年間、チームリーダーに毎朝の相談時間を設けてもらえました。毎朝サポートしてもらえるため、些細なことも質問しやすく、業務も滞ることなく進みました。

そんな整った環境で、私が目標としているのは、“トヨタで働くすべての従業員が、魅力と感じる職場環境を作り上げること”です。トヨタのクルマがファンに愛されているように、働きがいの観点からもファンが増えればと思っています。いつか、誰からも「トヨタで働くことが羨ましい」と言われる職場風土づくりを構築していければと思います。

あらためて、私が入社して最も強く感じたトヨタの魅力は、やはり「さまざまなチャレンジができる会社」であること。まず社員の意向を聞いてくれることが前提にあり、その上で、多岐にわたるキャリアから進むべき道を一緒に考えてくれます。チャレンジは一辺倒のものではなく、多様なチャレンジが可能。「チャレンジしたい」という軸で転職を検討している人に適した企業です。

また、世の中やトヨタを、より良ものに変えていくための、熱い想いを持った「人」がたくさん集まっていることも、トヨタの強み。現在働く私たちだけでなく、長年トヨタで働いてきた人々の想いがかけ合わさり、これまでの歴史があると思います。今後も従業員のみなさんをサポートしながら、熱い想いを持ったトヨタの一員として働き、チャレンジし続けていきたいです。

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