環境問題の解決に貢献したい。自動車のバッテリー設計で叶えた子ども時代からの夢 | キャリコネニュース
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環境問題の解決に貢献したい。自動車のバッテリー設計で叶えた子ども時代からの夢

▲e-POWERバッテリーの性能設計に従事。e-POWER搭載の新型SERENAと

2014年に日産自動車へ入社した上満 愛美 。「環境問題の解決に貢献したい」とEVバッテリーに携わる部署を志望し、 EVとe-POWER バッテリーの設計に携わってきました。2022年に産休育休を取得し、翌年に復職。環境に配慮した自動車のバッテリー設計に傾けてきた情熱と復職後の想いを語ります。【talentbookで読む】

e-POWERのバッテリー設計を支える“部署横断のコミュニケーション”

日産自動車株式会社(以下、日産自動車)で、e-POWER バッテリー性能・冷却部署に所属している上満 愛美。バッテリーに求められる性能を、車両の性能や仕向地の環境から設計する業務に従事しています。

入社当初、EVバッテリーセル開発部署に配属された上満は、当時、神奈川県座間市にあった工場でEVバッテリーセルの開発に携わります。その後、2016年から現在も所属しているe-POWER バッテリー性能・冷却部署に配属されたのを機に、愛甲石田のNTC(日産テクニカルセンター)へ異動しました。

「チームメンバーは10人前後ですが、実際に仕事で関わる社内メンバーとなるとかなり多くなります。業務内容が車両およびパワートレインを設計する上流の部署から、バッテリーパック性能に関する要求を、たとえば必要なパワーや容量(劣化時含む)を受け取り、その要求をバッテリーパック部品に割り付けることなので、上流部署から下流のバッテリーパック部品部署まで多岐にわたる人々とコミュニケーションをとり連携していく必要があります。部署を横断してのやりとりが多いのはやりがいでもあり、難しさでもありますね」

e-POWERは、EV(電気自動車)から生まれた日産独自の電動パワートレインで、100%モーター駆動であることを特徴としています。EVはバッテリーに充電した電力のみでモーターを駆動しますが、e-POWERは発電専用エンジンを搭載し、バッテリーとの2方向からの電力でモーターを駆動します。e-POWERは燃料給油でエネルギーを賄いつつも、EVのようなレスポンスの良い静かな走りを楽しむことができます。

「地球温暖化を知って衝撃を受けた」環境問題への想いから日産自動車へ

▲日産テクニカルセンター内にて。産休育休復職後は、時短勤務・リモートワークなどを活用して効率的に業務にあたる

一般的に自動車会社に入社するのは自動車が好きな人が多いイメージだが、意外にも上満は「自動車への興味はまったくなかった」と自身の就職活動を振り返ります。同社を志望したのには、子どものころから抱いていた環境問題への想いがありました。

「日産自動車を志望した大きな理由は、環境問題の解決に貢献したいという気持ちからでした。はじめて環境問題を意識したのは、小学生のころです。当時放送されていたテレビ番組で、地球温暖化によって海面が上昇し、人々が生活する村や街をも飲み込んでしまうというシミュレーション動画を見て衝撃を受けました。

そして、私が就職活動をしていたころ、日産はEVで世を牽引しており、ここなら自動車を通して環境問題に貢献できると入社を決めました」

合わせて、グローバルな環境で挑戦し続けられる社風にも惹かれたと言います。

「私は大学時代に国際交流サークルに入っていて、外国人留学生と日本人で交流するコミュニティにおもしろさを感じていました。日産自動車と言えばグローバルなイメージも強かったので、その環境に身を置けることに魅力を感じました。

実際に入社してからも、海外に目を向ける機会は多く感じました。e-POWERは世界中に仕向けを拡大していますし、外国人メンバーと話すことも少なくありません。外国人メンバーとコミュニケーションをとるのは、専門用語も含まれてくるので難しいですが、私は目の前に高いハードルがあればあるほどモチベーションが上がるので、チャレンジし続けられる環境があることも日々のモチベーションになっています」

入社当初はバッテリーの知識はもちろん、車の知識も全くなかったという上満は、入社後、社内研修や先輩直々の教育で知識を身につけたと言います。

「日産自動車は新人研修が非常に充実しているので、自動車全般の知識を勉強することができます。また配属された部署ではバッテリーに特化した教育もあるので、そこでバッテリーの基礎を学ぶことができました。現在の業務はバッテリー以外の部署とも連携する必要があるので、業務を通じて他部署の人からも、それぞれの部品について学ぶ機会が多くあります。

もともと私はバッテリーにしか興味がなかったのですが、バッテリーの周りを取り巻くパワートレイン全般の仕組みを理解できた上でバッテリー性能を設計する楽しさを実感しています」

入社後は、少しずつ自動車に興味が出てきたという上満。「今では街中でEVなど新しい車を見かけるとつい目で追ってしまいます」と笑顔で話します。

産休育休から復職するも不安はなし。社内保育園も心強い存在に

▲事業所内託児所「まーちらんど」 事業所5カ所に従業員専用の託児所があり、従業員の仕事と育児の両立をサポート

入社時から変わらず、環境問題への想いを胸にバッテリー開発に携わってきた上満。日々の仕事を通して環境問題に貢献できていることへの喜びを次のように語ります。

「手応え、と言ってもそんなに大々的なものではなく聞こえるかもしれませんが、日々の業務で環境問題に貢献できているのを感じられる瞬間がたくさんあります。

というのも、バッテリー設計を含む自動車の開発においては、燃費性能や法規で規定されている、排気性能といった目標数値の達成が求められるわけです。その達成が燃費の向上、さらには環境に配慮した開発にもつながります。自動車の性能はバッテリーなど一つの部品で達成することは難しく、さまざまな部品の性能が複雑に絡み合っているので、さまざまな部署で協力しながら数値目標を達成できたときはうれしく、環境への貢献という意味でも大きな充実感があります」

そんな上満は2022年の5月から約11カ月の産休育休を取得し、2023年に復職。現在は在宅勤務をメインに、フレックス制度を利用した時短勤務で働いています。社内にはすでにロールモデルとなる先輩がいたことから、出産を経て復職することに不安はなかったと言います。

「今は基本的に9時から16時までの時短フレックス勤務をしています。時短フレックス制度は1日5時間以上の業務を実施することが決められています。この5時間は連続でなくてもよいので、夜に会議がある場合は、一旦業務を終了し、育児をした後に業務を再開できます。また私の部署でも産休育休を取得して復職されている先輩方がたくさんいるので、産休の取得や復職に不安はありませんでした」

中でも大きかったというのが、NTC(日産テクニカルセンター)の社内にある保育園の存在です。

「『保育園に受からなかった』という話はよく聞くので、社内に保育園があるのは心強かったですね。もしも市の保育園に落ちてしまった場合もダブルでチャンスがあるので、きっと復職できるだろうという思いがありました。

実際に、社内の保育園を利用しているメンバーも多いです。結局、私の子どもは市の保育園に入園できたのですが、もし入園できなかった場合にはそこを利用する可能性もあったかなと思います」

部署メンバーの理解もあり、育休後の復職は非常にスムーズだったと言います。

「以前はプロジェクトの最前線で働いていましたが、今は時短勤務に合わせて業務内容も調整してもらっているので、子育てしながらも働きやすい環境です。また、復職してみると、お休みしていた11カ月の間に勤務形態がぐんと改善されていたので驚きました。残業時間も減って20時ごろにはみな帰っているようですし、『Happy Friday』(※)も実践されています。プライベートな時間も充実させられる雰囲気がありますね」

※ 毎月最終金曜日は15時退社となる社内制度

物怖じしないコミュニケーションとチャレンジ精神を胸にめざす次なるステージ

▲「コミュニケーションへの貪欲さが大事。物怖じせずコミュニケーションができる方に仲間になってもらえたらうれしいです」

これまで以上に働きやすい社内環境が整ってきたことも後押しとなり、いずれは時短勤務から最前線に立つ仕事に戻っていきたいと上満は話します。

「今はe-POWERのバッテリー性能や冷却の部署で新しい挑戦を続けているのですが、これをやりきったら、今とは全く違う分野の仕事に挑戦してみたいという思いもあります。

日産自動車は大きな企業だからこそ、さまざまな部署で新しい経験ができるチャンスがあります。実際にバッテリー設計の部署から、ビッグデータの分析・活用をする部署に異動したメンバーや、企画系の部署に異動したメンバーもいます。今いる場所にとらわれずに、外へも目を向けてみたいと考えています」

最後に、これから一緒に働きたいメンバーについて尋ねました。

「入社するときに、必ずしも自動車が好きである必要はないと思っています。正直に言えば、私も最初はまったく興味がなかったですし(笑)。実際に入社してみると、自動車が好きで入社したわけではない方も意外とたくさんいました。

それ以上に必要だと思うのは、コミュニケーションへの貪欲さです。というのも、日産自動車ではいろいろな部署との連携が大事になってきますし、日本語が苦手な外国人メンバーも一緒に働いています。実は私も英語はあまり得意ではないのですが、間違いを恐れずにどうにかして伝えようという強い気持ちで話すことで乗り越えてきた自負があります。

どの部署にいてもコミュニケーションは必要不可欠だと感じるので、物怖じせず、あらゆる人たちとコミュニケーションができる方に仲間になってもらえたらうれしいですね」

※ 記載内容は2023年7月当時のものです

日産自動車株式会社

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