究極の自己分析「クリフトンストレングス」をどう活用する?認定コーチがサポートします
「強みを知ることで、自分らしさを感じてほしい」。そう話すのは、クリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)認定コーチの廣瀬慎一朗さんです。独自の分析方法でパーソナライズされた診断結果を用いて、依頼者の課題解決に向けたセッションを実施する廣瀬さん。本来の活用方法ではない「弱み」へのアプローチで、セッションによる効果の可能性を広げています。
目次
● 「クリフトンストレングス」とは
● クリフトンストレングスで仕事に対する思考と行動が変化
●強みを知るにとどまらず、活かしてほしい
● 「強みを活かしたい」「悩みを解決したい」似て非なる課題を解決する
● 強みにフォーカスする考え方を子ども向けに広めたい
ストレングスファインダー活用のギャラップ社 認定ストレングス(強み)コーチ/国際コーチング連盟ACC。大手IT企業 事業部長として働くかたわら、2015年よりコーチとして活動。本業ではメンバーの強みを活かし2年で売上2倍。ストレングスコーチングを通じて100人以上のクライアントの成長を支援。 2016年に雑誌プレジデント「人を動かす すごい心理学」の「最年少部長 独自調査」特集にてインタビュー掲載。
「クリフトンストレングス」とは
クリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)は、アメリカのコンサルティング会社「Gallap(ギャラップ)社」が開発した自己分析ツールです。
その特徴は、非常に精密でパーソナライズされた分析結果がでること。
177の質問に答えることでその人の中にある資質を割り出し、34に分類された資質のうちどの資質を強く持っているかをランキングで提示します。それによって「自分の強みがより具体的かつ可視化される」とビジネスパーソンを中心に認知が広がっています。
強みを的確に提示してくれるクリフトンストレングスですが、分析結果が出るだけで満足してしまい、活かし方がわからない人も多いといいます。そうした人に対して、分析結果の活用をサポートしているのがギャラップ社の認定ストレングスコーチです。
タイムチケットでストレングスコーチングを提供する廣瀬慎一朗さんは認定ストレングスコーチのひとり。普段は大手IT企業の事業部長として組織を束ねるほか、コーチングアドバイザーとして社内のマネージャー陣にコーチングスキルを普及する役割を担っています。
クリフトンストレングスで仕事に対する思考と行動が変化
ストレングスコーチとしての活動を始めて約7年になるという廣瀬さん。そもそも廣瀬さんがクリフトンストレングスに出会ったきっかけは、仕事に悩みを抱えたことだったといいます。
「私は営業職で入社したのですが、性格的にあまり向いてないと思っていたんです。営業職に苦手を感じつつも、当時は「自分を変えてどうにか頑張ろう」と、自己啓発本とかにも興味を持っていましたね。
クリフトンストレングスに出会ったのはそんなときでした。自分の資質を割り出し、それをどう捉えるかを知って、それまではつい自分の欠点を意識しがちでしたが、自分の『強み』にフォーカスするべきだということや、必ずしも向き不向きによって全てが決まるわけではない、ということを学んだんです」
自身の強みにフォーカスした思考や行動に切り替えた廣瀬さん。それによって仕事に対する姿勢が大きく変わりました。
「『自分の強み』を発揮すれば、やりがいを感じることができるんだと、実体験から知ることができたんですね。なので、いわゆる営業の王道のアプローチを真似しなくても、自分の強みを活かしたアプローチでいいんだ、と。それ以来、営業という仕事がつらくなくなったし、だんだんと業績というかたちで結果につながっていきました」
強みを知るにとどまらず、活かしてほしい
自身の成功体験は、「周囲にもクリフトンストレングスを知ってもらい、活用してほしい」という思いへとつながっていきます。
「自分の持つ資質の順序がわかったところで、まずは誰もが『ふむふむ』とその結果を理解すると思うのですが、『じゃ、これを明日からどう生かすのか?』『どうやって使うんだ?』というモヤモヤを同時に感じると思うんです。実際、私もそうでした。
せっかく170もの質問に答えて分析したのに知っただけではもったいない。当然ながら次の段階、結果を踏まえてどう行動するのかを考えたいところです。そのステップを支えるのがストレングスコーチです」
多数ある自己分析方法のなかでも、複雑かつ詳細な結果が提示されるクリフトンストレングス。その良さを廣瀬さんは次のように語ります。
「(クリフトンストレングスは)他の自己分析に比べると結果が複雑で、納得感はあるものの使いにくいと感じるかもしれません。しかし、複雑がゆえにその人らしさが出てくるのです。34個の資質のうち、上位5位までの組み合わせでも3300万分の1という確率になりますから。
眠っている自分らしさを知ることができる、それを実感してもらえることがクリフトンストレングスの良さだと感じています」
「強みを活かしたい」「悩みを解決したい」似て非なる課題を解決する
ストレングスコーチの活動の場所に、タイムチケットのプラットフォームを活用している廣瀬さん。タイムチケットではこれまでに、企業経営者や事業部門を担当している会社員、フリーランス、学生など幅広いゲストの相談に応じてきました。
一見してビジネスのニーズが強い印象がある「自己分析」ですが、ゲストの目的はさまざまだと廣瀬さん。実際の相談はどのようなものがあるのか、教えていただきました。
「相談の種類は大きく2つあります。1つは何かにチャレンジしたいというフェーズの人が、「もっと上を目指すには強みをどう使えばいいか」という相談。
そしてもう1つは、悩みを抱えていて苦しみから抜け出したいという人が、「強みを使ってどうやって悩みを解決できるか」という相談です。
前者の相談はクリフトンストレングスの活用方法としてわかりやすく、イメージがつきやすいかもしれませんが、後者の相談にはさまざまな側面があります。
『苦しみから抜け出したい』という方は、強みが裏目として自分にとってネガティブに働いているケースもあるんです。強みが損なわれるような何かがあったり、強みが押さえつけられていたり。そういう方にはまずそのことに気づいていただいて、気づきを得るだけでもパーっと目の前が広がるような感覚になってくれる場合もあります」
こうしたネガティブな悩みの解消には、廣瀬さんが独自に見出したアプローチも効果を発揮します。
「34の資質の順位を表示するということは、自ずと下位に「弱み」が提示されることになります。本来は強みしか見ないものなのですが、世界に比べて日本人はこの「弱み・苦手」に注目する傾向があるんですね。
確かに下位を見ていくと、抱えている課題に紐づくことが多いんです。それを長年悩んでいたという方が、セッションの中で涙を見せることもありました。
クリフトンストレングスの本来の考え方は、弱みを克服しようというものではなく、いかにそれを受け入れていくかという方向なんですね。
なので、『それを自分らしさとして受け入れていくにはどうしていくといいだろうか』とか、『強みを使って同じ結果を引き出すにはどういう考え方がありますか?』といった会話をしていく。
それを通して『私のままでいいんだ』『こうやればいいんだ』という感覚を持っていただけていると感じています」
ゲストの抱える課題に親身に寄り添い、課題解決に向けて伴走してくれる廣瀬さんのコーチングには、「おかげでとても視界がクリアになりました」「自分の強みをみつけたい、磨きたいと思う方におすすめできるコーチです!」といった喜びの声が多数寄せられています。
強みにフォーカスする考え方を子ども向けに広めたい
そんな廣瀬さんが目標としてきたこと。それは、子どもの親向けのストレングスファインダーを提供することです。
「日本の社会や文化は、学校教育の段階で『苦手は克服しなければいけない』という意識が根付くような教育が多いように思います。それがゆえに社会人になった時にもその意識が強く、強みを生かせないという場面があるような気がしているのです。
また、子育ての中でもついつい子どもの弱みに目が行ってしまって、その子らしさや本来の良さを見つけてあげられないという親御さんもいると思います。
クリフトンストレングスを受けることでお子さんの持つ強みを知り、親御さんが生活の中でそれを意識してあげることができれば、家庭内からどんどん変わっていくのではないかと思っています。
子ども向けのクリフトンストレングスは英語版で存在していますが、日本語訳はされていませんでした。日本語版を作りたいと取り組みを続けてきて、ようやく提供できるところまで準備が整ったところです。
お子さんの強みを伸ばしたいという親御さんに、少しでも役に立てればと願っています」
パーソナライズされた自己分析診断レポートで、自分らしさがわかる「クリフトンストレングス」。導き出された「強み」の資質をどう捉えるか?その結果を最大限に活かしたいなら、廣瀬さんのコーチングがおすすめです。あなたの中に眠る「本来の自分らしさ」に対面することができるかもしれません。
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