英語の発音を矯正するには?「ネイティブに通じる英語」の発音のコツ | キャリコネニュース
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英語の発音を矯正するには?「ネイティブに通じる英語」の発音のコツ

「正しい英文法で話しているはずなのに、なぜか外国人に英語が通じない」。その原因は「発音」にあるかもしれません。ジャパニーズ・イングリッシュを卒業して、ネイティブスピーカーのように流ちょうに話せるようになるには、発音矯正が有効です。英語の発音矯正トレーニングを行っているHiroさんが、発音を矯正する方法とコツをわかりやすく解説します。

目次

 英語の発音矯正とは?
 英語の発音矯正をするメリット
 英語の発音矯正の手順
 プロのフィードバックで確かな発音を身につける

英語発音トレーナーHiroさんのプロフィール

帰国子女で音声学の専門知識を持つ。絶対音感を持ち、Hz(ヘルツ)の聞き分けが可能で、聞くだけで舌の位置、口の形を把握可能。 英語の舌の位置、音の出し方からお教えします。 【経歴】 カナダの現地の中高一貫校卒業後、日本の大学で言語学を専攻。(音声学、統語論) グローバル企業にて世界中で職務を経験。 オフラインでも発音に特化した指導経験あり。 日本語、英語、中国語、スペイン語を話す。

英語の発音矯正とは?

——英語の発音矯正とは、どういったものでしょうか。 美味しい料理を作るためには、材料や調味料の正しい分量を知ることが重要です。英語の発音もこれと似ています。1つ1つの正しい音を知らないまま英語を上手に発音しようというのは、砂糖やしょう油の量を知らずに料理を作るのと同じです。 発音矯正では、アルファベット1つ1つが持つ正しい音を身につけることで、ネイティブスピーカーのように英語を発音できるようになります。 ——なぜ英語の発音が重要なのでしょうか。 私は、日本語話者の人たちは、英語の習得にとても有利な環境にいると思っています。なぜなら、中学から高校にかけて6年間英語を勉強することで高い単語力、文法力が身についています。さらに、コンピューターやテーブル、カメラ、スマートフォンなど、毎日かなりの英単語を自然と口にしています。 これだけの環境に恵まれながら、なぜ英語がうまく通じないのか。これは発音以外考えられません。日本で英語の教育を受けた人が正しい発音を身につければ、ものすごく強い英語話者集団になるのではないかと思います。

英語の発音矯正をするメリット

——英語の発音矯正をするメリットを教えてください。 発音矯正のメリットは、大きく4つあります。

自信がつき、かつ通じる英語を話せるようになる

リスニング能力がアップする

英単語が定着しやすくなる

ほかの言語の習得にも役立つ ——正しい発音が「通じる英語」につながるという点を詳しく聞かせてください。 日本、韓国、中国といった東アジア地域の言葉は、言語学上、英語とは大きく異なります。英語のネイティブスピーカーからは、この地域の言葉を話す人は「自信を持って英語を話す人が少ない」と思われています。

多くのネイティブスピーカーは、通じる英語を話すためには「1文字1文字の音が大切」だと言います。発音矯正をすることで「自信」と「精度」をつけ、通じる英語を身につけることができます。

——正しい音を身につけることで、リスニングにもよい影響が出るのですね。

はい。正しい音が身につくことで英語が通じるようになるだけでなく、英語を聞き取る力も向上します。実際に発音矯正を受講した人から、リスニング能力も上がったという声をよくいただきます。 また、単語を覚えるときに正しい発音を意識することで、記憶に定着しやすくなるというメリットもあります。 ——発音矯正がほかの言語の習得にも役立つというのは、どういうことでしょうか。 子音だけでなく母音の音も含めて英語の正しい音を身につけておけば、ほかの言語を習得するとき応用ができます。たとえば、日本語と韓国語にはない「L」と「R」の発音。これらは、ほかのほとんどの言語で使われています。 私は今、日本語、英語のほかに中国語、スペイン語を話すことができますが、中でも中国語は、英語の「音」を身につけていたために、ほかの人よりも速いスピードで習熟が進みました。

英語の発音矯正の手順

発音矯正は「音素」をマスターすることから

——発音矯正はどんな方法で進めていくのでしょうか。 発音矯正は、「音素」をマスターすることから始めます。 音素とは一番小さい「音」のことをいいます。英語の母音には3,4個音素があり、また、「TH」や「TR」など、子音と子音があわさって特徴ある難しい音素が生まれます。そうした1つ1つの「音」をまずマスターしていきます。

口の開け方や息の使い方、舌の位置や動かし方を徹底的に練習することで、だんだんとネイティブスピーカーと同じような発音ができるようになります。 ——音素の一例を挙げてください。 たとえば「A」というアルファベットには、【æ】【a】【a:】と、3つの音があります。 【æ】 顎を下げ、口を左右に広げる。「ア」と「エ」を脱力して同時に出す。 ※ 「アー」と言いながら「エ」を言うと言いやすい。 例: Apple, Hat 【a】(北米) 口を縦に大きく広げて、喉の奥から「ア」と「オ」の間を出す。 ※ 口を縦に大きく広げ、「オ」と言い、その口のまま「ア」というと言いやすい。 例: Want, Hot 【a:】 上記【a】の伸ばした音。口縦に大きく広げて「アー」と少し長めに言う。 例: Father, Calm これらの音素を正しく発音できるように練習します。【æ】の音素が身についたら、次はその音素を含んだ「Apple」や「Hat」といった単語の発音を練習します。【a】や【a:】についても同じように身につけていきます。

単語は音節で区切って理解する

——単語はどんなふうに練習するのでしょうか。 英単語には音節があります。 たとえば、「computer」は「com-pu-ter」3つの音節にわかれており、2つ目の「pu」にアクセントがあります。 正しく音素が身についていれば、音節とアクセントを理解することでネイティブスピーカーに近い発音をすることができます。しかし、そうした知識なくいきなり「computer」と口にすると、ネイティブスピーカーにとって聞き取りにくい英語になってしまうのです。

 

文章は「リンキング」を意識して

——英語の文章の発音ではどんなところを練習していきますか? 文章には「リンキング」といって、音と音がつながる箇所があります。たとえば「get it」。getの「t」がitの「i」とつながって、「d」の音になります。ほかにも「take it」など、リンキングは頻繁に発生するので、しっかり練習する必要があります。

 

プロのフィードバックで確かな発音を身につける

——発音矯正は練習を始めてから習得するまで、どれくらい時間がかかりますか? 受講生の学習ペースや目標など個人差もありますが、ネイティブレベルに近づけるには80時間ほど必要です。授業をレコーディングして復習するなど、授業外でもアウトプットする時間を長めに作ることで、習熟が速く進みます。 ——自分では正しく発音ができているかわからないので、独学は難しそうですね。 そうですね。先ほど、アウトプットする時間を長めに作ることで習熟が進むと言いましたが、それは「正しい発音が身についている」ことが前提です。正しくない音で練習するとそれが癖になってしまって、矯正に時間がかかります。ネイティブスピーカーや発音矯正のプロにフィードバックをしてもらいながら、正確な発音を身につけていきましょう。

冒頭でもお話したように、日本語話者であることは英語の習得に有利です。英語を難しく考える必要はありません。私たちと同じ「人間」の話す言葉なので、口の形、息の使い方、舌の動かし方さえマスターすれば、誰でも話せるようになります。

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