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Microsoft Azure認定資格とは?資格の概要や勉強法を解説

マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure」。マイクロソフトでは、Azureについての技術的・専門的知識をはかるための認定資格を提供しています。Azureの体系的な知識を身につけられる認定資格の勉強法について、インフラエンジニアの岡田亜希子さんが解説します。

目次

 Microsoft Azure 資格試験の概要
 Microsoft Azure 認定資格の出題概要
 Microsoft Azure の認定資格を取得するメリット
 Microsoft Azure 認定資格の勉強のポイント

タイムチケットアワード優秀チケット賞2018/2019受賞しました。 元フリーター(リゾートバイト)から転職でステップアップし、ITエンジニア兼転職エージェントキャリアデザイナーに。IT企業勤務時代に採用担当を経験し、200人の応募から2名を採用するということを、8年間経験。キャリアは作り上げるもの。 IT分野で独立起業を経験し、 現在は外資系大手クラウド企業で勤務する傍ら、独立したキャリアクリエイターとして活動中。 キャリアで悩む人たちや、全力で走りたい人を全力で応援します。

Microsoft Azure 資格試験の概要

Microsoft Azure 認定資格とは、マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure」の技術的・専門的知識をはかる認定資格です。 初級、中級、上級 の3つのレベルが設定されており、認定資格を得るにはそれぞれの資格に対応する試験をパスすることが条件となっています。

たとえば、受験したいのが上級の「Azure Solutions Architect Expert」だったら、それに対応する試験「AZ-303」「AZ-304」をパスする必要があります。

それぞれの認定資格に対応する試験は、認定資格の詳細ページ「必須の試験」で確認することができます。

Microsoft Azure 認定資格の出題概要

——Microsoft Azureの認定資格にある3つのレベルについて、それぞれどんな知識が問われるのか教えてください。 FundamentalがAzureの初級者向け、Associateが中級者向け、Expert が上級者向けというイメージです。上位資格を取るための資格要件は特になく、自分のレベルに合わせて受けたいものから受けることができます。 それぞれのレベル感は次のとおりです。 ・初級(Fundamental) プログラミングなどシステム開発のスキルを持たない営業職の人など、Azureの初級者で体系的な知識を身につけたいという人向けです。Fundamentalでは、Azureを使ってどんなことができるのか、概要を理解することが求められます。 ・中級(Associate) Associateは実際にAzureを使って仕事をしている人向けです。これからAzureのエンジニアとして活動したい人、実際にAzureを使って構築をしている人、Azure環境を管理している人などに基本的な知識を問うものです。 ・上級(Expert) Expertは、Azureを使うとどんなことができるのか、お客さまに提案することができます。Associateよりも高度な知識や技術力があることの証明になります。

Microsoft Azure の認定資格を取得するメリット

Azureに関わる多くの人におすすめ

——Microsoft Azureの認定資格はどんな人におすすめですか? 初級の試験は誰が受けてもいいと思います。体系的にAzureを理解できるので、ふだんAzureを触ることがなくて、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)を利用していてAzureと比較したいといった場合にもおすすめです。

自分がどれくらいAzureを理解しているか、社内やお客さまに客観的に証明したいという人は、中級、上級を目指してみるとよいのではないでしょうか。 企業によっては、上位レベルの資格を持っている人を求めていることがあります。マイクロソフトには「ゴールドパートナー」など、製品のパートナー制度があります。パートナー企業になる条件として、一定以上の有資格者が在籍している必要があるのです。


小規模な企業においては資格取得者が足りていないことがあるので、転職するときに資格をたくさん持っていれば、多少ポジティブな印象を与えられるのではないでしょうか。

一定以上の知識を保有している客観的証明に

——Microsoft Azure の認定資格を取得することにはどんなメリットがありますか? Azureを体系的に学ぶことで足りない知識を学習し、補うことができるというメリットがあります。 中級に位置づけられている試験「AZ-104: Microsoft Azure Administrator」は、広い範囲の知識が必要となります。これまでIaaS(Infrastructure as a Service)の領域にしか携わったことがなかった人も、PaaS(Platform as a Service)の領域にまたがって勉強しなくてはいけません。そんなふうに、自分が仕事で携わっている分野以外の技術を勉強するよいきっかけにもなります。 資格を持っていることで、一定以上のスキルや知識を保有していることが客観的に証明される点もメリットではないでしょうか。

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IT関係の仕事として「システムエンジニア」や「プログラマー」はよく耳にしますが、「インフラエンジニア」はあまり耳慣れない言葉かもしれません。ITの基盤を作る縁の下の力持ち、インフラエンジニアとは? 現役のインフラエンジニアで、キャリアデザイナーも務める岡田亜希子さんに、インフラエンジニアの仕事やキャリアパスについて、わかりやすく解説してもらいました。

Microsoft Azure 認定資格の勉強のポイント

——Azureの認定資格に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要ですか? その人の経験や知識を吸収する速さにもよります。私の場合はAZ-103で1週間、AZ-300で2週間を要しました。人によっては半年程度かけて勉強する場合もあります。業務経験などの個人差があるので、自分のペースでやればよいと思います。

MS Learnで公開されている無料の学習リソースがおすすめ

——おすすめの勉強方法はありますか? MS Learnに無料の学習リソースが公開されているので、それを利用するのが一番よいと思います。 たとえば、受験したいのが「AZ-104: Microsoft Azure Administrator」だったとします。試験の概要ページを下にスクロールすると、「認定を受けるのに必要なスキルを身につけるためのラーニング パス」が一覧になっています。
これらを1つずつ学んでいくことで、合格に必要な知識が身についていきます。MS Learn では無料でAzureの環境を触ることができるので、教材としては十分なのではないでしょうか。

有料の講座は企業向けのものが多数

——Azureの認定資格に対応したスクールや講座はありますか? 私はマイクロソフトが提供する企業向けの研修を受講しました。スクールもありますが、多くが企業向けですね。Azureはものすごいスピードで試験の内容が変わっていくので、個人向けのスクールでは対応できないのだと思います。 有料の講座を探そうと思ったら、先ほど紹介したMS Learnの「ラーニングパス」で「講師による指導 – 有料」という項目を選んでみてください。各試験にあわせて有料の講師を探すことができます。 ——クラウドの世界は技術の更新も早いといわれています。Azureの認定資格も内容がどんどん変わっていくのでしょうか。 認定資格には有効期限があります。常に知識のアップデートをしないといけないので、同じ仕事を続けているのであれば、どうしても資格の取り直しが必要になってきますね。 クラウド技術はどこもものすごい勢いで進化しています。エンジニアはご飯を作るのと同じ感覚で、勉強が生活の一部になっています。

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