働く人専門カウンセラーによるブリーフセラピー「自分らしく輝く人生を」
「あこ」さんは働く人専門のカウンセラー。産業カウンセリングやブリーフセラピーの専門知識を持ち、働く人ならではの悩みや相談に応じています。「カウンセリングは一生涯取り組んでいきたいライフワーク」とあこさん。誰もが小さな悩みやモヤモヤを気軽に相談できる場所になる、そんな世界観を目指しています。
働く人のメンタルヘルスケアをもっと身近なものにしたい
「働く人専門」のカウンセラーとして活躍しているあこさん。普段は大手日用品メーカーで広報やPRに関する部署で働くキャリアウーマンです。
あこさんが有する資格は産業カウンセラー、ブリーフセラピスト、そして睡眠改善インストラクター。長年の会社員経験や資格の知見を生かし、広く一般にカウンセリングを実施しようと行動し始めたのは2022年の春でした。この決断の裏には、「働く人の『心の健康』を支える必要性を感じたことにある」とあこさんは話します。
「今の会社で勤続28年目になります。これまで長年働いてきて、心と体の健康って非常に大事だなと感じる場面は多かったんですよね。自分自身も思い悩んでしまったことがありましたし、回りの同僚には心の不調が理由で休職を選んだ人や、退職してしまう人もいました。
また、PR関連の仕事でメンタルヘルスや睡眠の質向上などのテーマでヘルスケアフォーラムの開催に関わる機会があったのもひとつ、メンタルヘルスや心理学に興味関心を深めた大きなきっかけになりました。そのうちにカウンセラーをやりたいなと思うようになり、それから勉強を始めたんです。
カウンセリングの手法を学んでみると、とても奥深いものでした。今は生涯のライフワークとしてカウンセラーの道を歩み始めた、そんなところです」
困りごとの解決に主眼を置く「ブリーフセラピー」
あこさんがカウンセリングを実施する場のひとつはスキルシェアサービスの「タイムチケット」です。サービス提供開始から約5ヶ月という短い期間で30回近くカウンセリングを実施してきました。
あこさんのサービスの特徴は「働く人専門」であるという点と、カウンセリング手法のベースに「ブリーフセラピー」を取り入れている点です。
ブリーフセラピーは、文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンと、アメリカの精神科医ミルトン・H・エリクソンの影響を強く受けている心理療法。「短期療法」ともいい、カウンセリングの中では比較的短い期間で支援を行います。問題の原因を個人の病理に求めるのではなく、コミュニケーション(相互作用)の変化を促して問題を解決・解消していこうとする心理療法です。
「ブリーフセラピーは“今ここ”に焦点を当てて問題解決を目指す心理療法です。
カウンセリングというと過去に原因を求めて、時間をかけて問題の根本的な問題を探り出して解決しようとするものをイメージされがちかもしれませんね。ブリーフセラピーは『原因が何か』ではなく、『今ここで何が起きているのか』を重要視します。
私のカウンセリングでは、まず、望むゴールをご一緒に明確にしていきます。そして、過去よりも『ここから何をするのか』『今からどうするのか』に視点を置いています。相談者とご一緒に、望むゴールに向けて解決をつくっていくんですね」
その人の「輝く側面」を見出すカウンセリング
働く人専門でカウンセリングを行うあこさんのもとには、職場や仕事に関する人間関係の悩み相談が多く寄せられるのだそう。実際のカウンセリングはどのように実施されるのか教えていただきました。
「上司、部下、同僚という関係の中で生まれる悩みや困りごとはさまざまありますよね。働く場面では人間関係が複雑に絡み合うもので、周囲と比較してしまい自己肯定感が下がりやすかったり、自分のペースを掴みにくいことでストレスを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
私のカウンセリングでは、まずは相談者に寄り添ってじっくりお話をうかがいます。その方がどういう世界観を持ち、どういう枠組みで物事を見ていらっしゃるのか、どんなことを大切にされているのか(価値観)を、お話をしながら理解させてもらいます。
そして、何に困っているのかという本題に対しては『(困りごとが)どのようになってほしい、どう変わってほしいと思いますか』とお尋ねします。
つまり困りごとの解決は何なのか、いわばゴールはどこなのかという認識の確認ですね。ひとつひとつを丁寧に、ゆっくり伺っていきます」
相談者との対話にはカウンセリングの技法が散りばめられ、相談者のさまざまな側面を引き出していくのだそう。そうして見えてくる相談者の多様な側面から肯定的な側面を捉え、問題解決をご一緒に作りながら解決に向けた具体的な行動を提案していきます。
「人って多面体なんですよね。上下左右、いろんな方向から見ることで思いがけない顔をお持ちだったりする。その人の人生の中の肯定的な側面は誰しも必ずあるんです。
その肯定的な側面にどんどん光を当てて、相談者の望むゴールを一緒に目指していくんですね。そして、一度のカウンセリングでも最後には必ず、ゴールに向けたアドバイスといいますか、提案をさせていただきます」
「私は相談者の背中をほんの少し押すだけ。私と話したことがはじめの一歩になって、少しでも好転してもらえれば嬉しいです」と、控えめでありながらもカウンセリングの技術には確かな自信が伺えるあこさん。実際に相談した人からは、「あこさんのフィードバックに自分でも感じていないことが分かりました」「笑顔が素敵で、話をしていても心地よかったです」など、絶賛の声が届いています。
カウンセリングの技術を磨き、自らの人生も輝けるものに
現在は会社員とカウンセラーのダブルワークをしているあこさんですが、一生涯のライフワークとしてカウンセリングを提供していきたいという思いで今も技術を磨き続けていると言います。
「いつか仕事をやめたとしても、どんな形であれカウンセリングを続けていきたいと思っています。技術面には未熟さを感じているのでまだまだ精進していかなければいけません。
幸いなことに、ロールモデルとなる素晴らしい方がいるので、その方を目標に頑張っていきたいなと思っています。
また、こういったカウンセリングが、もっと身近なものになってほしいという思いがあります。人は生きている以上、人と関わらないわけにはいかないですし、誰だって人との関係に悩みや困りごとを持っているものです。
悩んだり困りごとが生まれた時、その人がもっと心を軽くして自分らしく輝ける人生を生きてもらいたい。そのお手伝いができたら嬉しいですね。
ただ、カウンセラーの姿勢としては、クライアントに対して存在感を発揮しすぎない感じがすごく大事だと思っています。
何か嫌なことがあった。人と衝突してしまったとか、うまくいかないことがあった…そんなちょっとした困りごとでも『ああ、あこさんに相談しよう』と思い出してもらえる。でもその困りごとに解決を見出せたら忘れてしまう。それくらいの存在でありたいと思います」
悩みや困りごとを抱えたときに「誰かに話を聞いてほしい」と感じる人は多いもの。あこさんのカウンセリングは、悩める相談者に寄り添うとともに解決に向けた方向性を定めるところにまでも伴走してくれます。
「解決したい悩みがある」そんな人はぜひあこさんのカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。優しく包み込むような雰囲気を持つあこさんが、あなたの「輝く側面」を見出し、目指すゴールを見つける手助けをしてくれるでしょう。
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→自分らしく輝く人生に変わる!?働く人のカウンセリング