子供服作りの教室を閉じて、ママライバーのパイオニアを目指した理由 | キャリコネニュース
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子供服作りの教室を閉じて、ママライバーのパイオニアを目指した理由

ママライバーのちなさん。2児の母でライブ配信歴は3年目

ママライバーのちなさん。2児の母でライブ配信歴は3年目

17LiveやPocochaTikTokLIVEを始めとした「ライブ配信アプリ」の利用者が増えている。

当然、ライブ配信アプリには、ライブ活動を行う「ライバー」が毎日のように配信を行っている。

スマホとリングライトひとつあれば在宅で誰でも始められ、アルバイトやパートよりも高い収入を目指せるライバーは、若年層だけでなく子育て中の主婦層にも広がりをみせているが、実際には配信の時間が確保できなかったり、子育てに支障がでて辞めてしまう人も後を絶たないという。そんなライバーの世界を、ママライバーのパイオニアを目指すちなさんに、桜川シュウが切り込む。

やりたい仕事をしていたはずなのに「子供に寂しい思いをさせてしまった」

――ちなさんがライバー活動を始めたのはいつからですか。

2021年7月ですね。コロナの感染拡大の真っただ中でした。それまでは子供服づくりの教室を開業して運営していました。ママが子育て以外の自分の時間でリフレッシュし、更にその時間の成果が子供服という形で子供のためにもなるという「子供服教室」に非常にやりがいを感じていたのですが、コロナ禍で教室を継続するために仕事の時間に偏りすぎてしまい、ある日、子供の学校でのトラブルが目立ち始めてしまって、「私、子供に寂しい思いをさせてしまっている」とその時気づいて教室は閉じました。

ちょうど教室の作品をインスタで発信していたところに、ライブ配信やってみませんかとスカウトDMが届いたので、教室も閉じるしちょっとだけやってみるかという気持ちで始めました。

――ライブ配信をやってみて、手ごたえはありましたか。

自分に合ってると思いましたね。ライブ配信って自分で働く時間を決められるので、子供を寝かしつけた後に配信をつける。ちょうど夜の時間にはリスナーさんも多かったので収入UPにもつながりました。仕事で疲れて自分の話を聞いてほしいというリスナーさんに対して、自分が配信をすることでリスナーさんが充実した気持ちになれる、そんな価値提供ができているなと思い、Win-Winが実現できる仕事だと思いました。

――PocochaからTikTokLIVEになぜ移動したのですか?

大前提として、他の一般消費者向けビジネス同様、ライブ配信も常に新規リスナーを獲得していく必要があるんですね。Pocochaでは、「お忍び」という配信で注目欄に掲載されることで新規リスナーを獲得するという方法がセオリーなのですが、これが長時間・複数回やらないとどうしても新規リスナーの獲得が上手くいかないことが多くなって。特にS6という最高ランクに到達したときに、とてもうれしかった半面、このままこのランクで配信を続けるために「お忍び」を長時間やるような生活になると、また子育てに影響がでてしまうと思ったのが移動を考えたキッカケでした。

毎日通ってくれるリスナーさんが増えて、時給2~3倍

ちなさんの「X(旧Twitter)のプロフィール画面。TikTokフェスティバル参加の目標を掲げる」

ちなさんの「X(旧Twitter)のプロフィール画面。TikTokフェスティバル参加の目標を掲げる」

――TikTokLIVEに移動して問題は解消されましたか?

結論から言うと、本当に移動してよかったと思っています。TikTokLIVEは本当に人が多くて、毎日新しい出会いがあります。私はPocochaからTikTokLIVEに移動する際に、Pocochaのリスナーさんには移動すると一切言わずに移動したんですね。PocochaにはPocochaそのものが好きなリスナーさんもいたのでその気持ちを否定したくなくて。はじめはTikTokLIVEでゼロからスタートすることに不安がありましたが3日もすると新しいリスナーさんだらけになって、2週間毎日配信してみると、毎日通ってくれるリスナーさんも増えてきて、その上でメーターと締め時間(※1)が無いので、前より楽しい配信が実現できるようになりました。

――TikTokLIVEで収入は増えましたか?減りましたか?

具体的な金額はお伝えできないのですが、私がPocochaを辞めたとき、最高ランクのS6からは大きくランクを落として、A帯からS1というランクで活動をしていました。いまはTikTokLIVEで配信2ケ月目で同じぐらいの収入か少し上回る水準になっています。ただ、時給で換算すると2~3倍になっています。Pocochaでは6時間から長いときは8時間配信することもあったのですが、今は2時間~3時間の配信なので。今は収入を一気に増やすというよりは子育てをしながら少しづつリスナーさんを増やしていきたいと思っています。

――TikTokLIVEのいいところは何ですか?

「自分らしい目標設定ができるところ」ではないでしょうか。Pocochaの場合はほとんどのライバーさんの目標は「S6になる」もしくは「S帯キープ」で共通しているように思えます。でもTikTokLIVEの場合は、「フォロワー数を増やしてインフルエンサーになりたい」「女性リスナーを増やしてライコマースの準備をしたい」「ライブ配信でギフトで稼ぎたい」「サブスクの人数を増やして収入を安定とコアなファンとの交流を続けたい」とLIVEクリエイター(※2)それぞれに様々な目標があるように思えます。多機能かつオープンプラットフォームであるTikTokならではのいいところかと思います。S帯ランクといったような同じ尺度で見られなくなることで減ったストレスもあるかもしれません。

――TikTokは誰に見られているか分からないから怖いという声があります

「誰に見られているか分からない」というのはPococha も匿名なのであまり変わらないかと思います。それよりも本質的には、誰かに見られて困る配信をしているところに問題があるのではないでしょうか。私は「家族に応援してもらえる配信」というものをモットーにしているので、結果的に誰に見られても恥ずかしくない配信を心がけています。ライブ配信はリスナーさんの心の充実を満たしているという価値を提供している自信があるからこそPocochaであろうがTikTokLIVEであろうが全く恥ずかしくないです。結果的に私がいま配信を楽しめているのは、TikTokLIVEにはそのような私の考えに共感してくれるリスナーさんがPocochaよりも多かったのかもしれません。

――ちなさんは今後どのようなライブ配信を続けていく予定ですか?

実はいま妊娠していて近々出産するんですね。出産後の子育てをしながらでもどこまで配信できるのか、そこにチャレンジしていきたいと思います。TikTokLIVEで一番のママライバーになって、ママでもライブ配信できるんだよ、子育てしながらでもライブ配信を仕事にできるんだということを発信していきたいです。目標はTikTokLIVEのフェスティバルにママライバーとして登壇することです!


※1 Pocochaでは締め時間は13:00、22:00、24:00の3つの中から選べます
※2 TikTokLIVEではライバーの呼称を「TikTokLIVEクリエイター」としています

TikTok
https://www.tiktok.com/@china…64
Instagram
https://twitter.com/china_poco/media

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