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「仕事ができない部下にイライラして、マイクロマネジメントをする上司」は危険

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あなたの周りにも、「なかなか部下のスキルが上がらなくて、イライラする……」とか、「伝えたら、すぐ動いてほしいのに……」とか、「目標を達成することを第一に考えてほしいのだが……」といった不満を漏らしている管理職がいると思います。今回は、「こういう愚痴を言っている管理職は危険」という話をします。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

「こいつ、何でこんなに時間がかかるんだ?」

部下の仕事を見ながら「何でこんなことも出来ないのか?」「何でこんなに時間がかかるんだ?」と悩んでいる管理職は大勢います。人は自分の能力を基準に他人や物事を判断しがちだからです。

会社組織で順調に仕事の結果を出し、管理職に昇格したような人は、スムーズに仕事をこなせない部下に対してイライラしがちです。部下を今の自分、あるいは優秀だった過去の自分と比べて「ダメな部下だな」と思ってしまうのです。

上司がそう思うのは勝手なのですが、問題はこういう感覚を持った人が「マイクロマネジメント」に走りがちだということです。部下が細かい指示をきちんと聞いて「優秀な自分」のコピーとして動いてくれれば、その瞬間は成果が出ます。上司も「頑張って指示をして、うまく組織を回した」と満足するわけです。

しかし、これでは部下の仕事力は育ちません。組織はどんどん主体性が無く、受身な人たちの集まりになっていきます。そして上司の「自分ばっかりが忙しい」「部下が未熟」という状態は強まっていきます。虚しいですね。

「コピー人間」を作ったらダメ

さて、「上司が自分のやり方を押し付けたとしても、それを部下が学んで成長するならいいのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、今はVUCA(変動性、不確実性、複雑性、あいまい)というキーワードが注目されるほど、先の見えない時代です。昔からのやり方が正しいとは限りませんし、上司の考えを検証できず、上司の判断に反論もできないような組織は、いざ間違えた方向に行きそうになったとき、軌道修正もできない弱い組織になってしまいます。

市場ニーズや環境が激変する中で、組織がパフォーマンスを上げるためには、その内部にも多様な価値観や多様な強みが活きる土壌が必要です。自分と同じ方法では仕事ができない、自分と違う考え方をする部下を「ダメだな」と切り捨てるのではなく、「自分とは違う、強みを持った人かも」とまずは捉えましょう。

まずは期待してみて

さて、「そうは言うけど、私の部下は本当にダメなんです」とお嘆きの管理職の方に、お伝えしたい話があります。

アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが見出した「ピグマリオン効果」をご存じでしょうか。これはざっくりいうと「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」という話です。

今回の話に当てはめると、「このひとは『仕事ができる』と期待して接すれば、そのひとは実際に『仕事ができる』ようになっていく」ということになります。

逆に「この部下はダメな部下だ」と思って接すれば接するほど、部下の成果は上がらなくなるゴーレム効果というのもあります。自分と比べて劣っているところを探し始めると、部下の出来ない所ばかりが目につき、ゴーレム効果を発揮してしまいます。

人間は「足りないもの」に目が行きがちだという話もありますが、ここは「良いところ」を探していくべきだということです。部下の強みを見出したなら、しっかりメモして本人に伝えましょう。そして、ある程度の裁量権を持たせて仕事を任せ、主体的な行動ができる人を育てていくべきです。

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筆者近影

筆者近影

【著者プロフィール】田岡 英明

働きがい創造研究所 取締役社長/Feel Works エグゼクティブコンサルタント

1968年、東京都出身。1992年に山之内製薬(現在のアステラス製薬)入社。全社最年少のリーダーとして年上から女性まで多様な部下のマネジメントに携わる。傾聴面談を主体としたマネジメント手法により、組織の成果拡大を達成する。2014年に株式会社FeelWorks入社し、企業の管理職向けのマネジメント研修や、若手・中堅向けのマインドアップ研修などに携わる。2017年に株式会社働きがい創造研究所を設立し、取締役社長に就任。

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