「とにかく基本給が安い。新卒入社時は世間との差もないが、昇給は雀の涙ほど。特に35歳以上からは、世間との乖離が大きくなる。30歳前の若手は、この現実を皆知っているため、早々に見切りをつける人も多い」（法人営業／30代後半／男性／正社員／年収400万円）
「支店によってはボランティア活動が多いところも。その場合、大半は若手が駆り出される。休日が土日しかないのに、そのうちの1日をボランティアで潰されるとキツい」（営業事務・管理事務／20代前半／女性／正社員／年収300万円）

若手が育たない要因に、期待が持てそうもない給与体系をあげる声があった。これは評価制度云々ではなく、会社の還元方針から見直す必要がありそうだ。また過度な休日出勤も、若手のモチベーションを下げる要因といえるだろう。

「結局は手足としての仕事で終わってしまうことが多いです」

「すべての案件にベテラン社員が入っていて、若手が裁量を持つことは難しいです。提案が保守的になりがちで、人によって判断が異なることもストレス。結局は手足としての仕事で終わってしまうことが多いです」（コンサルティング営業／20代後半／女性／正社員／年収405万円）
「面接では『若い人に仕事を任せる文化』と説明を受けた。しかし実際には、口ばかりで働かない高齢者がまき散らす仕事を、若手が解決する文化だと悟った。部下を詰めまくることがマネジメントだ、と勘違いしている上司が多い。結果パワハラで病んでしまう優秀な若手も多くいる」（技術関連職／30代前半／男性／正社員／年収700万円）

確かに不慣れな若手に全権を与えるのは、大きなリスクを抱えることにもなる。カバーできる体制が整っていればいいが、その環境もない中ですべてをベテランが牛耳るような仕事の進め方では、若手は伸び悩み、離職にもつながっていく。一方、

「10年ほど前、定年退職者との入れ替わりで、何も知らない若手社員だけになった時代がある。その時は問題がありながらも、成長できる環境にはなった。ところがそんな彼らは人に教える能力が皆無であり、自分たちだけで業務処理してしまうため、今から入る20代が成長できるかは不明だ」（プラント施工管理／30代前半／男性／正社員／年収530万円）

という声もあった。今後は個の力を重視する時代とされているが、それ一辺倒では当然、若手の成長させることはできないだろう。ある程度の距離感を保ちながら若手に寄り添う姿勢は必要かもしれない。【参照元：キャリコネ】