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子育ては超難関プロジェクト! 出産・育児で仕事の「段取り力」が磨かれる

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2024卒の就活が本格化してきましました。この時期は例年、女子学生から女性ならではのキャリアの悩みについて相談されることが増えてきます。

「子供を産んでもキャリアが続く仕事を選びたいのですが、どんな仕事に就けばいいでしょうか?」
「将来出世をして大きな仕事をしていきたい中で、やっぱり出産ってマイナスでしょうか?」
「出産・子育てをした後で、ちゃんと復帰してキャリアアップも出来る職場がいいのですが、産休、育休制度がしっかりあるか以外にどこを見ればいいですか?」

といった、出産・子育てといったライフイベントとキャリアに関する悩みです。(文:キャリアアドバイザー 坂元 俊介)

出産・子育ては、24時間365日続く一大プロジェクト

これらの悩みの背景にあるのが「出産、子育てはキャリアの分断であり、そこで一回キャリアが終わってしまう」という不安でしょう。確かに、出産・育児休暇を取得した多くの女性は復帰の意志があっても半年~1年強(長ければ3年強)仕事を中断することになります。

実際、戻ってきた女性に、今までと同じような仕事やポジションを与えない会社もあります。こうした風潮は今後世の中全体で変えていかなければいけません。

しかし、そもそも本当に出産・子育てはキャリアにとって停滞、マイナスなのでしょうか? 私自身子育てを妻とともに経験し、そして出産・子育てをしながら働く女性たちを数多く見てきましたが、子どもを生み育てることはキャリアにおいて大きなプラスであると確信をしています。

その理由は3つあります。

(1)子育ては超難関プロジェクト

出産・子育ては、24時間365日続く一大プロジェクトです。ちょっとした不注意や怠慢があれば子どもの生死に関わることもあります。途中で投げ出すことも決して出来ません。

また、経験値が全くない状態で始まり、丁寧な指導やOJTがある訳でもなく、試行錯誤を繰り返しながら「自分自身の正解」を信じて日々を過ごすことになります。

これが仕事だとしたら責任感やプレッシャーは、どんな大型プロジェクトよりも大きいかも知れません。この経験は必ず仕事にも活かせるはずです。

(2)人間洞察力が跳ね上がる

当たり前ですが、赤ちゃんは喋ることが出来ません。もっと言うと、乳児の段階においては意思表示をすることすら出来ません。そんな中で、赤ちゃんが何を考えているか、何を欲しているかを表情や仕草から予測し対応しなければなりません。この過程で、「人」に対しての洞察力が、強く身についていきます。

(3)段取り力が身につく

子育てには、子供を育てるという行為以外にも付随して様々な行為が発生します。お祝いのお返しをしたり、お食い初めやお宮参り、初節句などの行事ごともあります。これを滞りなく実行しようとすると、必然的に段取り力が高まります。

子育て経験者を抜擢する会社も

このように実は、出産・子育ては、ビジネススキルが大きく成長する可能性のあるライフイベントなのです。実際、弊社のクライアントの中にも、子育てから復帰した女性を「人の気持ちを深く考えて仕事を遂行できる」と広報やカスタマーサクセスの部署に抜擢したりする会社もあります。

もちろん、こうした会社はまだ少数派でしょう。しかし、出産・子育てで培ったスキルは必ずキャリアにプラスに働くはずです。社会全体ではまだ難しかったとしても、出産・子育ての経験を評価する会社はこれから増えていくでしょう。出産・子育てとキャリアの両立に悩む女子学生さんには、是非その経験をプラスに捉えてくれる会社で働いて欲しいと思います。

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