働くママに必要なのは「カオス受容力」 頼れるものは全て使い、中長期目線で仕事も家庭も乗り切る | キャリコネニュース
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働くママに必要なのは「カオス受容力」 頼れるものは全て使い、中長期目線で仕事も家庭も乗り切る

使えるものは全部使い倒して乗り切りましょう!

使えるものは全部使い倒して乗り切りましょう!

働く子育て女性と接していると、日本のママは「頑張りすぎ」「抱え込みすぎ」と感じています。小学生の母親の7割は働いている時代ですが、企業や社会の体制は現状に追いついておらず、ママに負担が偏りがちです。

令和ママ2.0に必要なのは、こだわりや固執しているマイルールを緩めて上手に諦め、カオスを受容する前向きさかなと思います。

以前の6~7割しか家事できなくなる自分を受容し、家族と作戦の練り直しを

仕事と家事・育児の両立とは、「家事育児も仕事100%」ではありません。「バランスを調整していくこと」です。

働くからには専業主婦と同じようにはできませんし、親が専業だった場合は同じレベルを求められてもできません。パパ・ママとしても、両立する仕事人としても、みんな新人からのスタート。自分に合ったバランスが見つかるまで、半年から1年はかかる人が多いです。稼働時間が短くなる人は、仕事だって習熟度が上がるまで時間がかかります。だからとにかく結論を早まらないでください。

以前なら自分が納得いくまでできていた仕事が、お迎えや習い事の送迎があるからと強制終了させなければいけなくなることへの苛立ち。発熱の連絡があれば、大事な仕事をキャンセルしたり誰かに引き継いだりしなければならず、焦りと罪悪感も覚えます。

このカオスを受け入れられるまでのストレスは大変なものです。私自身、仕事も家庭もうまく回らず全部諦めかけた時期がありました。

家事を外注サービスで補完する方もいるでしょう。できるならそれも選択肢。でも一番大切なのは、6~7割しかできなくなる自分を許容し、それを踏まえて何を見直し、家族とどうチーム運営するのか、という点です。無理をしすぎない仕組みづくりが長く続くコツです。

子どもを家事分担の戦力にするのも1つの手

家事を見直す際は、ぜひ、やらないことも決めましょう。毎日かけていた掃除機を週1回にして、残りはお掃除ロボットに変えた、という方もいます。子どもを、お手伝いではなく家事の分担者として、「洗濯物を畳んで仕舞う係」や「トイレ掃除係」で戦力化したママもいました。

ちなみに、海外旅行やホームステイにいくと、日本の家事育児の求められるレベルの高さを感じることもあります。海外で、シンプルな食事やざっくりした家事でも家族が笑顔でいるのをみると、自分のこだわりを捨てられたりもします。

仕事でも、かける時間や成果物のレベルは常にすり合わせするといいでしょう。自分の「やり切りたい」「注力したい」ポイントが、会社・上司やお客様にはそこまで求められていないということが多々あります。公私ともに努力の方向性を間違えてはもったいない!責任感のある人、細かい事までやり切りたいタイプの方こそ要注意です。マイルールへのこだわりを手放すことが、両立では重要なポイントになります。

復帰後は、とにかく「中長期目線」でいきましょう。40歳で復帰したって、今は定年と言われている70歳まであと30年もあります。人生100年と思えばしんどい子育て期は短い期間。負担が減った先の人生を見据えて今を乗り切りたいものです。

近くにロールモデルがいなければあなたが第一号になる勇気を

負担を感じているママたちも、低空飛行でも飛び続けることが大事です。白か黒かではなくグレーであること、常にカオスで落ち着かないことも受け入れて、できる限り楽しみましょう。前のようにできない時期の自分も許す。家電、サービス、家族、地域ネットワーク、行政インフラ、友達など、頼れるものには全て頼る。抱え込んで頑張りすぎる必要はありません。

最初はみんなうまくできるのか不安なものですが、先輩ママたちをみれば自分のハンドリング次第だと思えます。近くにロールモデルがいなければあなたが最初の一人になる勇気を、後輩や子ども世代のためにぜひもってください。

うまくいかないときも必ずありますが、文化とインフラが伴うまでの過渡期の時代を乗り切るために、中長期目線で焦らないことが大事です。そうしたパパ・ママの背中が、子どもにとって何よりのキャリア教育になります。大人って楽しいんだ、お仕事で人の役に立つって楽しそうだ、と思ってもらえることでしょう。

著者近影

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【筆者プロフィール】

谷平 優美

時短ママ戦略活用アドバイザー/株式会社ルバート代表取締役。早稲田大学商学部卒業後、総合人材サービス会社で新規事業立上げ・執行役員を経て、 株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)入社。WEB企画・マーケティング、法人営業を経て退職。出産前後には専業主婦やフリーランスも経験。サロン講師、就職講座講師やキャリアカウンセリングをしながら、無理ない子育て中の働き方を模索するも待機児童となり認証保育園を利用しながら活動。転職支援・キャリア教育に関わった経験と、出産後に感じた様々な社会への違和感に何か発信をしたいと2012年にママハピを創業。2018年、株式会社ルバートに社名変更、時短ママたちによるジョブシェア体制で事業運営。2児の母。

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