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就活生必見!「ダメな自己PR」3つの特徴と対策 ”全員向け”の内容では誰にも刺さらない

「ダメな自己PR」とは?

「ダメな自己PR」とは?

「どんな自己PRをすれば面接を通過することができるのか?」──この悩みは就活生なら誰もが考えたことがあるのではないでしょうか。近年売り手市場と言われる就活の中でも、どうしたら良い自己PRができるか、これで大丈夫かという悩みや不安は常に消えません。

今回は就活サービス運営者の視点として、「人事が好きではない自己PRの3つの特徴」を解説していきたいと思います。自己PRで企業がどんな視点を持っているかを把握して、納得できる就活を送れるようになったら嬉しいです。(文:スカウト型就活サービス「キミスカ」マーケティング統括 加藤佑基)

新卒採用で企業が重視する項目は「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」

企業はなぜ「自己PR」という項目を設けているのでしょうか。それは、”どんな人か”を判断したいからです。就職白書2018では、企業が重視している項目上位3つは「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」となっています。

これを見ると、新卒採用では「◯◯ができる」などの現状のスキルではなく、「◯◯ができるようになりそうか」という可能性の部分で判断していることがわかります。

新卒採用は「ポテンシャル採用」と呼ばれるほど「入社して自社で活躍するようになる可能性」が重視されます。自己PRでは、その可能性を企業に想像させることがとても大切になります。

人事ウケしない3つの自己PR「全員向け」「結論までが長い」「自己把握が出来ていない」

企業に可能性を感じさせることが大切ですが、自己PRの仕方によっては全く伝わらないことがあります。今回は「NGな自己PR」の3つの特徴から解説をしていきたいと思います。

■全員に向けた自己PR

自己PRは、相手に伝わらなければいけません。そのためには、相手によって伝え方を変える必要があります。同じラブレターを複数の人に送ったりしませんよね。相手に何を伝えたら興味を持ってもらえるかを想像しながら書くようにしましょう。

同じ営業職でも、大手企業で必要とされる営業スキルとベンチャー企業で必要とされる営業スキルは違う可能性があります。受ける会社では”どんなことを伝えれば興味を持ってもらえるか”を常に想像しながら自己PRをしていきましょう。

■結論までが長い

あなたが何を話しているのか、を最初に宣言しましょう。面接官は安心してあなたの話を聞くことができるからです。逆に結論までが長いと、面接官は「結局何が言いたいんだ……」と不安になり、内容が伝わりづらくなります。

面接時にどうしても緊張などでうまく伝えられない場合は、文章の型を自分なりに作ってみて、それに沿った形で話を組み立てるようにしましょう。おすすめの方法として、PREP法という文章の型があります。

PREP法とは「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(例・エピソード)」「Point(再結論)」と、話す項目を分けて考えることです。例えば、テニス部の経験の例だと、

Point…人をまとめる力がある
Reason…テニス部の主将としてインターハイに出場したから
Example…100人規模の部活で人によって接し方・練習方法を変えた・自分が何より頑張り実績を出す行動をした
Point…人をまとめる力を生かしてマネージャーとなってサービスを推進したい

となります。話す順番が明確になるので、伝え忘れや間延びしてしまう不安を減らすことが出来ます。

■自己把握が出来ていない

面接では、多くの場合で出来事を掘り下げる質問をされます。そのため、自己PRを”ただ発言するだけ”では選考を突破することは難しくなります。必ず発言する内容一つ一つに対して事前に「なぜ?」「どうやって?」「結果は?」を考えて臨みましょう。

先の例だと、「テニス部で人によって接し方・練習方法を変えたのはなぜか?」と聞かれる可能性があります。それを自分に問いかけ、「人によってモチベーションを感じる部分が違うから」など答えられればOKです。

さらに自分で「どのように変えたのか?」→「初心者にはなぜこの練習をする必要があるかを伝えた」「中上級者には自分の弱い部分の分析を行い、練習以外にもディスカッションを行った」といったことや、「その結果?」→「初心者は単純練習でも意欲高く行えていた。下部大会での成績が向上した」「自分の弱みを認識することでそれを補う練習の提案がでてきた」など自問自答してみてください。

一度だけではなく数回繰り返すことで自身の経験に対する深い理解が進み、面接官を納得して共感してもらえるような自己PRを作っていくことが可能になります。

「何を経験したか」ではなく、「経験の中で何を考えたか・どのようにして行動したか」

就活を進めていく中で自分よりもすごい自己PRに出会う回数が増えてくると思います。しかし、冒頭でも紹介したとおり、企業はあなたの”ポテンシャル”をみて採用を行います。

そのため「何を経験したか」ではなく、「経験の中で何を考えたか・どのようにして行動したか」のように経験の中身を企業にアピールしていけば、必ず良い自己PRは作ることが出来ます。

また自己PRの作り方に困ったときは弊社や、私のツイッターでご相談ください。あなただけの自己PRを、自信を持って企業にアピールできる日が来ることを願っています。

著者近影

著者近影

【筆者プロフィール】加藤 佑基

株式会社グローアップ 新卒事業部 マーケティング部門統括者

1992年、千葉県育ち。東京都市大学経営工学科卒。在学中には機械学習による早期離職の構造モデルの研究を行う。大学時代は就活に対して疑問を感じ、休学を選択。アフリカへのバックパック、ヒッチハイク、フルコミットインターン、学生団体立ち上げ等を経験。

その後、2015年新卒としてグローアップに入社。中途人材領域での営業経験後、2016年より経営企画室を立ち上げ。全事業部のマーケティング及びサービス開発に携わり、2019年より現職。スカウト型就活サービス『キミスカ』のマーケティングの統括を行う。

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