結婚12年目の夫がマンネリ夫婦のカウンセリングを担当して気づいたこと 異性として魅力的であり続けようとすることの大切さ
恋人の時になぜきゅんきゅんするのかというと、”相手と共有する時間の希少性”ですよね。毎日一緒にいないからこそ見えない部分がある。だから相手の一つ一つがレアで価値がある。そんなものに心ときめかすのだと思います。
結婚すると、この希少性がなくなります。毎日一緒にいれば、見えない部分がどんどん見えるし、見たくなかった嫌な部分まで見えるんですから。
そうなれば今度は隠したい部分が増えてくる。例えば、本音や本心、言いたいことややりたいことを隠すようになります。いつの日か夫婦での会話が減り、子どもがいれば常に”子どもを介しての会話”になっていきます。
そうなればなおさら夫婦での本音での会話が減っていく。慣れの関係からときめきもなくなる。外にときめきを求めるようになってしまうと危険域です。
マンネリ夫婦の特徴は? 良好な関係の夫婦とはどういう違いがあるの?
カウンセリングやコーチングの仕事をしていて、相談で多いものが夫婦の問題。「旦那が理解をしめしてくれない」「妻に冷たくされる」など、数え上げたらキリがないのですが、問題を抱えた夫婦に共通するものがあります。良好な関係を築いている夫婦とは真逆の共通点です。どんなものかあげてみます。
1.圧倒的な会話不足
マンネリ化すればするほど会話が減っていきます。会話というよりも対話。夫婦として時間をともにしていくためのお互いの思いや希望、協力など必要不可欠な対話が圧倒的に少ないのです。一方、良好な関係を築いている夫婦はこの”対話”に時間を割いています
2.距離感・自由時間を確保できていない
マンネリ化は”慣れ”が起こすものです。その慣れを解消するために、お互いの自由時間とお互いが離れる時間は重要です。同じ部屋で同じ布団で。一見仲良しに見えますが、ストレスを抱える夫婦も多いです。
良好な関係の夫婦は、適度な距離間を築いています。お互いが趣味の時間で離れたり、部屋が別だったり、時に週末婚だったりと”自分時間”をうまく確保しています。
3.共同活動不足
心理学的に、夫婦での共同活動は絆を深めるとされています。特に新しい活動をすることは刺激になりますが、いつも同じパターンでいればマンネリ化するのもうなずけます。
良好な関係の夫婦は、新しい場所に行ったり、時に冒険的なこともしたりします。僕の場合、入ったことのない店やラブホテルなんかも活用して夫婦で刺激を感じられることをするようにしています。
4.魅力的であろうと努力しない
家が一番くつろげる場所であることは重要です。だからといって、魅力を失ってしまえばパートナーにすら見向きもされなくなります。夫婦としての成長を求めるのなら、自分磨きは必須なのかもしれません。
5.性についても努力しない
性交渉に関しては日本人のセックス回数は他国に比べて圧倒的に少ないそうです。慣れが過ぎても性に関してはいつまでも慣れない夫婦が多いのは、前述の本音の対話が少ないからかも。
本音の対話が少ないからこそ性に関してもしっかり話ができず、めんどくさがってスキンシップすらしなくなってしまう。大切なことをおろそかに、そうでない部分に執着してしまっている夫婦が多いです。
と、こんな偉そうなことを書いておきながら、結婚12年目の僕たち夫婦もいつでもきゅんきゅんしているわけではありません。放っておいたら確実にマンネリ化します。ですが、苦しいしめんどくさいけど長く良好な関係を続けたいので上記を実践してきました。
その結果、結婚12年目でも仲良くいられます。苦しんでよかった。以前のコラムでも書きましたが”短期的な快楽は長期的な不快を生む”のは確かです。だからこそ、その逆である”短期的な不快は長期的な快楽を生む”ことを目標にしてください。
最初に対話だったり新しい活動だったりを頑張ってすることで、のちに楽しい夫婦関係や家族関係を築けている気がします。長く一緒にいればいるほど、夫婦でやりたくないことっては多くなります。
でも、不倫や浮気はいやじゃないですか。老後まで楽しい夫婦関係を築きたいのであれば、いまちょこっと頑張ってみるっていうのも一つの方法かもしれません。
【筆者プロフィール】ちばつかさ
合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で“野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】