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“長瀬智也の携帯番号”と自分の番号が2ちゃんねるに晒され…… 電話が鳴り続けた20年前の出来事

約20年前、僕が20歳くらいの時その事件は起きました。当時はまだガラケー時代でFacebookやインスタグラム、LINEもなく、電話やショートメッセージが主流だった時代。

ある日突然、僕の携帯電話が鳴り止まなくなったんです。非通知での着信、知らない人からのショートメッセージ。日に日にその数は増え、着信履歴は未読のショートメッセージが溢れ返るほどに。

特に著名なわけでもないし、ネット上で自分をさらけ出していたわけでもないのにその数は日に日に増していったんです。僕だけならまだしも、当時お付き合いしていた彼女の携帯電話にも同じような現象が起こりました。

「なんだこれは」と少し怖くなってきた僕たち2人。原因がわからないままいると、彼女の友人から「2ちゃんねるに携帯の電話番号載ってたよ」と告げられました。しかも、携帯番号がただ単に載っていたわけではなく、そこにはこう書かれていたんです。

僕の電話番号は長瀬智也(TOKIOの長瀬智也さん)の携帯番号はこれ」、そして彼女の番号は「なっち(元モーニング娘。の安倍なつみさん)の番号はこれ」と。

違うと答えても「電話したけどやっぱり長瀬くんでした!」の書き込み

思い返すと、鳴り響く電話に出るとすぐに電話が切られることがほとんど。そしてたまに「長瀬くんですか?」と聞かれることがあって「違います」というと電話を切られる、の繰り返し。

その後どうなるのかというと、ショートメッセージで「やっぱり長瀬くんですね!」というメッセージがくるんです。2ちゃんねるに個人情報が晒されていることを知ったのちに掲示板を確認してみると、「電話したけどやっぱり長瀬くんでした!」のコメントが。

ここからはもう負のループで、さらに電話が激しく鳴り止まなくなります。人の思い込みって怖いもので、身なりも声も1ミリも長瀬さんに似てないのに、そう思い込むと違った声でも”その人だ!”と認識してしまうんです。電話から聞こえる声は判断しづらいですし、振り込め詐欺がなくならない原因はこれかもしれません。

この顛末としては、2ちゃんねるの利用者が増えたことで、「これ○○の番号」とさまざまな著名人の電話番号が書き乱れるようになり、逆に信憑性を失ったのか徐々に減っていきました。

この集中砲火。僕の場合はただひたすら迷惑というものでしたが、これが誹謗中傷だったらゾッとしますよね。しかも、突然それがやってくる。この出来事はネットやSNSに慎重になるとても貴重な体験でした。

著者近影

著者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】

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