職場の恐怖体験! 故障プリンタから出た「黒い煙」の正体は… | キャリコネニュース
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職場の恐怖体験! 故障プリンタから出た「黒い煙」の正体は…

夏ですね。暑いですね。暑い時にはこれですね。怪談話ですね!

PCサポーターという仕事にも、思いもよらぬ恐怖体験というのがあります。というわけで、暑さを吹っ飛ばす(?)恐怖体験談を語ってみようかと思います。こういう業界に限った話ではありませんが、怖い話というのは色々あります。(ライター:光明隠歌)

「10年使って初めてだ! PL法違反だ!」

業務用プリンタの修理依頼として、会社に品物が送られてきた時のことです。「故障状況」には、こんな文面が記載されていました。

「普通に使っていたら突然煙を出して電源が入らなくなった! 10年使っててこんなことは初めてだ! PL法違反だ! 無料で修理しろ!」

保証書も添付されていましたが、確かに販売日は10年過ぎていました。ちなみにPL法(製造物責任法)は製造物を引き渡して10年経過すると、損害賠償請求権は消滅します。

ついでに言うと、今回はそのプリンタが故障しただけで、他の機械やオフィスにあるものなどに被害は出ていないそうです。PL法は、製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の責任について定めたもので、今回の場合は関係ありません。

とはいえ、煙が出て電源が入らないのは事実です。何が原因なのかは確認しないといけません。もしかすると何らかの製造不具合があって、リコールなどになるケースかもしれません。

とりあえず、外観にヒビなどといった破損が見られないことを確認した上で、私はプリンタのケースを開けました。次の瞬間。

「ぎゃああああああああああああ!!」

私の悲鳴が修理ルームに響き渡り、自部署の人間だけでなく他部署の人間まで慌てて飛んできたのでした。

それははっきりとした形のまま炭に

(イラスト:光明隠歌)

(イラスト:光明隠歌)

プリンタの中には、黒くて長い何かが、何本も燃え焦げていました。そして、それははっきりとした形のまま炭になっていました。それは。

「む、ムカデ~~~~~~~!!」

どうやらムカデがプリンタの中に入り込んだらしく、電源基板の上を這いまわっていたときに電源を投入した結果、電気が体内を通って回路がショート。哀れムカデちゃんはそのまま燃えてしまい、それが煙となって外に流れたということでした。

滅多なことで悲鳴を上げることのない私ですが、虫が死骸であっても大嫌いでして、他部署の人が心配するレベルの悲鳴を上げてしまったのでした。

犠牲になったムカデちゃんは全部で5匹。上司などは「死んでるから平気でしょ」「ムカデの黒焼きは薬になるんだぞ」とか言いますが、ダメなものはダメなんです。

そのプリンタの件については、私が触ることができないということで、虫が平気な別の方(男性)に対応をお願いしました。その社員がお客様に、

「煙の原因なんですけど、ムカデが中で燃えてましてですね。写真とかも撮ってありますけど、送ります?」

と言ったところ、写真は送らなくていいから、修理代を払うので修理して戻してほしいとの回答をもらったそうです。

あなたの家の電化製品にも?

プリンタだけでなくパソコンなどもそうなのですが、こういった電気製品は熱を帯びるため、特に冬季などはムカデや蛾、ゴキブリなどといった虫が、越冬のために入り込むことが非常に多いのです。

彼らは、熱暴走防止用の小さな穴や経年劣化による筐体のゆがみ等で起こるほんの僅かな隙間から侵入します。対策とすれば、せいぜい建物内にそういった害虫が入り込まないように殺虫対策するくらいしかなかったりします。

そして。あなたの家のパソコンやプリンタにも、いや、電化製品全てに、もしかしたらそういった虫達がうぞうぞといるかもしれません。そして、機械の中で繁殖して倍々ゲームで増えていき……(ろうそくが消えました)。

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