パチンコで借金600万円の夫に見切り寸前「家族の身にもなってほしい。子ども3人でこの状況は裏切り」
ギャンブルは、一度のめり込むとなかなか抜け出せない。キャリコネニュース読者からも
「競馬とパチンコ歴約30年、使ったお金は約2500万円。負けた時に、もうやめようと思う。でも勝った時の嬉しさに負けてしまう」(50代男性/個人事業主/年収1500万円)
「パチンコとスロットで800万円くらいは使っていると思う。負けた時はやめたいと思うけど、金があるといってしまう」(30代男性/流通・小売系/年収350万円)
といった経験談が寄せられている。(文:鹿賀大資)
「本当にやめたい。パチンコ屋がなくなってくれさえすればいい」
サービス系勤務の30代男性(年収300万円)もその一人だ。男性のパチンコ・パチスロ歴は約15年。学生時代に友人に誘われて行ったパチンコ店でビギナーズラックを経験したことが、その始まりだった。投じた1000円が2万5000円ほどになったという。
「当時は専門学生だったこともあり、一気にほしいものが手に入ると思い、簡単な金稼ぎが見つかったという感じだった。でもそれからというもの、負けたり勝ったりの繰り返し。頭の中では、負けてもまたすぐ取り返せる、絶対に取り返せる、万枚出ればすぐじゃんと考えていた」
しかし、気づけば消費者金融から100万円、クレジットカードのキャッシングでも20万円を借りていた。パチンコで勝っても返済や貯蓄に回すことはなく、次の軍資金として使っていた。だが、勝った分はいつしかなくなっていたという。
「毎回毎回やめたいと思っている。でもあの勝った時の気持ちよさをまた味わいたくて、それに迫っている支払いも稼ごうとパチンコ屋に向かう。勝てば支払いを済ませられるが、負けると友だちや親にまで金を借りる。それでも勝てば返せると思っている自分が怖い」
男性が別の趣味を持たないことも、パチンコがやめられない原因だという。とはいえ、新型コロナの自粛要請でパチンコ店が休業していた時期はどうにか受け入れられた。「ぶっちゃけると、パチンコ屋がなくなってくれさえすればいいと思っている。本当にやめたい」と葛藤する気持ちをぶつけている。
パチンコで借金する夫「クレカ、私の口座、しまいには親からも借りて」
一方、性懲りもなく繰り返すギャンブラーに愛想を尽かした人もいる。50代女性は「大学生の頃からパチンコをやめられない」という夫について語る。そんな夫も結婚時には、ギャンブルをしないと約束していたそうだ。しかし、それを守ることはなかった。
「夫はパチンコで総額600万円の借金をつくりました。クレカ、私の口座、しまいには親からも借りて。夫はサラリーマンで年収的には良い方だと思いますが、子ども3人を育てながらのこの状況は、裏切りとしか言いようがありません」
意を決した女性は、夫と話し合いの場を設けた。その際に女性から出した要望は、ギャンブル依存症の治療をする、貸付自粛制度を利用する、タバコをやめる、の3つだった。
「タバコはやめられなくても、他の2つはできるはずです。でも未だに要望を聞いてくれません。パチンコはやめられず、やめたとしても繰り返すばかりです。家族を犠牲にしていることをわかっているんでしょうか。自分は楽しいかもしれませんが、家族の身にもなってほしいです」
女性は諦め半分で「一つでも自主的に動いてくれたら考えようと思っていますが、もう無理でしょう」と嘆いている。
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