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霊感持ちの父が出会った「教祖様」 そのすぐ側にいた”蛇女”とのエピソード

蛇女の話

蛇女の話

【父と娘の心霊夜話】霊感家系に生まれ、今までの心霊経験を綴ってきた。中でも、過去最恐の体験として“蛇女”を見たことがある。これ以外にも2度ほど遭遇したことがあるのだが、蛇女には共通点がある。

1つ目はすべて女性であるということ。2つ目は、幽霊としてではなく人間に憑いている生霊のような感じ、または、その人間自体が「蛇女」に見えるということ。実は筆者より霊感の強い父も、過去に蛇女を見たことがある。(文:コティマム)

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飲み屋のマスター妻を虜にした「教組様」 しかし本当にヤバいのは……

父が30代後半の頃。多くの心霊体験をしてきたため、父は力を抑制しようと霊的なものに意識を向けない生活にシフトしていた。なので若い頃ほどショッキングな心霊体験をすることはなくなっていたという。

当時、仕事帰りの父がたまに飲み屋に寄って、名物の唐揚げとサラダを買って帰ってきてくれることがあった。筆者は小学高学年で、そこの唐揚げとサラダが大好きだった。

その店はマスターと妻の2人で切り盛りしていたが、その妻が少しおかしな宗教にハマってしまった。霊的なことにも興味津々で、「教祖様」というすごく力を持った存在に傾倒しており、自身も霊的な力が使えるようになりたいと思っていたようだ。

父が飲みに行った時、マスターの妻がカウンター越しに、紐のついた鈴のようなものを取り出し、父の目の前で揺らし始めた。

「これからあなたを透視してあげる。あなたの家の庭に、柿の木があるでしょう?」

マスターの妻は得意気に父を透視する。実際に家の庭には柿の木があったのだが、それより霊的なことに意識を向けないようにしていた父が、その瞬間にマスターの妻の部屋の様子や身の回りのことがすべて”見えて”しまったという。

その場で全て言い当ててしまうと、マスターの妻は父の力に驚愕し、「あなたなら絶対に教祖様と話が合う! 教組様の右腕になれる力があるから今度ぜひお会いして!」と懇願してきた。

怪しい宗教に全く興味がなかったため申し出を拒んだ。しばらくして飲み屋を訪れると、カウンターに男女の先客がいた。マスターの妻は父を見るなり、「今日は教組様ご夫婦が来ているのよ。ぜひ紹介させて!」と目を輝かせた。

カウンターに座っていた夫婦がこちらを振り向いた瞬間、父は「こっちの妻がヤバい」と悟った。まさに蛇のような女で、ニコっと笑って会釈をしてきた。その表情は「蛇がチロチロと舌を出すような不気味な笑みに見えた」という。

「教組様」と呼ばれていたのは夫の方で、父の前で透視やら祈祷を始めたそうだが、全てがインチキだと分かってしまった。言い負かされた教組は「ぜひうちの宗教に入って力を貸してくれ」と頼んできたが、父は丁重にお断りした。

教組の隣にいる妻は静かに笑みを浮かべているだけ。しつこく父を勧誘する夫に、「この方は入らないわよ」と静かに伝えて諦めさせたという。その様子がまた不気味で、なんとも言えない「支配感」が漂っていた。

父は、「この教組は全く力のないポンコツ。力を持っているのは蛇女で、この女が教組や信者を取り込んでいるのだ」と確信した。

数年後に再会した”蛇女” 父の視線に気づきニヤッと会釈

その後、マスターの妻は宗教にハマり続け、マスター名義で借金をして行方をくらました。お客の入り状況は芳しくない。マスターは子どもを育てながら借金を抱え、お店を続けていた。しかし体調がどんどん悪くなり、

「宗教って『みんなが幸せになれる』と言って勧誘するくせに、うちはそのせいでバラバラだ。許せない」

と悔しそうに語っていたという。

その後、マスターは癌で亡くなり、お店も潰れてしまった。筆者もこのお店に数回連れて行ってもらったことがある。細身のマスターが1人で料理を作っていて、カウンター席の一番端で、小さい男の子がポツンと座っていた光景を今も覚えている。

それから数年後、父は教組夫婦に再会した。父は若い頃から趣味でバンド組んでいるのだが、その中で20代男性のA君と知り合った。A君もバンド活動をしており、地元にライブハウスをオープンするという。彼はお金持ちの親から資金を出してもらえるようだ。

父はオープンに向けてPRなどを手伝い、オープン当日のパーティーに招待された。そのパーティーに教組夫婦が出席していたのだ。父は距離が離れていたものの、教組夫婦(というより蛇女)にすぐに気づいた。

すると妻の方がすぐに父の視線に気づき、ニヤッと笑って会釈してきたという。その教組夫婦こそがA君の両親だった。教組夫婦が父のもとに挨拶にやって来たが、教組は父と飲み屋で会ったことも、勧誘したことも覚えていなかった。妻は変わらず不気味な笑みで父を見つめ、笑っているだけだった。

このパーティーの日を最後に夫婦には会っていないという。父が後にこの話をした際、「蛇女が夫や信者を洗脳していたと思う。たくさんの人があの女に取り込まれてしまったんだろう。あの宗教が大きくなったのも蛇女の力だ」と言っていた。

「あの蛇女は、こちらが『教組ではなく妻が怪しい』と気づき、教組に力がないこと、教組を蛇女が操っていると分かっていることも見抜いていた。けど、黙って笑うだけ。何かしてくることも、気づいてるでしょ?と聞いてくることもなかったけど、あの笑みでじっと目を見つめられるのは気味が悪かった」

“蛇女”が、なぜ生きている女性だけなのか、そもそも蛇女とは何なのか、父も筆者もわからない。ただこの蛇女、人を惑わせたり洗脳したり、負の環境に引き込むような空気を纏っている。皆様もそういったオーラを感じたらご注意頂きたい。

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