名作RPG「クロノ・トリガー」の思い出 「400年間砂漠を耕し続けたロボ」「アラレちゃんがいる」 | キャリコネニュース
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名作RPG「クロノ・トリガー」の思い出 「400年間砂漠を耕し続けたロボ」「アラレちゃんがいる」

懐かしき思い出……

懐かしき思い出……

1995年3月11日。衝撃と言っても差し支えのないRPGが発売された。スーパーファミコン専用ソフト『クロノ・トリガー』である。

『FF』シリーズでおなじみ、当時ノリにノリまくっていたスクウェアが、エニックスの『ドラクエ』シリーズの鳥山明がキャラデザを手掛けたゲームを作った。この衝撃は当時のゲームキッズたちに、強烈なインパクトをあたえた。

しかもこのゲーム、時空を超えていくつもの時代を渡り歩き冒険をするという性質上、本来接点のない原始人やロボット、騎士や魔王たちが仲間に加わる。そんなゲームは見たことも聞いたこともなかったため、僕などはそれこそ死ぬほどプレイした。そんな名作の話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)

とにかく最高だった…名作『クロノ・トリガー』の思い出を語る中年たち

先日、おっさんのるつぼである5ちゃんねるに「クロノトリガーの思い出語ってけ」というスレッドが立った。冒頭で書いたように、僕はこのゲームの直撃世代なのでホイホイ読み漁ってしまった。

スレッドには、『クロノ・トリガー』に熱中した少年時代を経験した人が集まっている。そんな中年たちの書き込みを、いくつか紹介したい。

「アラレちゃんがいる」
「風の憧憬」
「カエルのテーマ好きだった」
「400年間砂漠を耕し続けたロボ」

アラレちゃんってのはヒロインのルッカのことだろう。眼鏡を掛けてて髪色も紫だから、鳥山明先生繋がりでアラレちゃんを連想する人は当時結構いた。ドット絵も成長したアラレちゃんっぽかったし。

「風の憧憬」ってのは、本作でも屈指の人気を誇るBGM。中世のフィールドで流れるが、とにかくメロディが美しいので、僕もよく何もしないままぼんやり聞いていたなぁ。

同じ中世のキャラクター、カエルのテーマを推す声もある。勇壮だけどどこか寂しい曲調で、カエルの出自を見事に音に当て込んだ傑作だ。砂漠を耕すロボの話も良かった。時間を旅する作品だからこそできるイベントだ。ロボを回収するときの、彼のセリフもいいんだよね。

恐竜帝王アザーラが大好きだ!

さて。ここからは好きに書かせてもらう。僕が本作で一番語りたいのは、原始時代で遭遇する恐竜人たちの首領、アザーラだ。

アザーラは紀元前の世界で、原始人たちと敵対する恐竜人を束ねるリーダー。超能力と高い知能を有しており、恐竜人だけでなく恐竜系モンスター、昆虫系モンスターを従えた傑物である。

自身はティラン城という城塞に住まい、間もなくこの原始時代に”赤い星”と呼ばれる災いが訪れることも予期している。アザーラは本作にあって明確な敵方のキャラクターで、作中では主人公たちは原始人のエイラと共闘してこれを倒すというシナリオ運びになっている。

そんな彼は赤い星が地表に激突すれば長い氷河期が訪れ、大半の種が絶滅し、自分たち恐竜人もおそらくそうなるということも察しているが、眼前にある原始人。つまり未来に覇権を握ることになる人類の始祖と、種の存続を賭けて戦ってもいるという、後に引けない立場でもある。

そのアザーラが原始時代編の最終版でいよいよ追い詰められ、ティラン城で主人公たちを迎え討つこととなる。このとき彼は、最強最大の用心棒、ブラックティラノという奥の手を用意していた。着々と迫る赤い星。しかしアザーラはエイラたちに対し、徹底抗戦する意思を曲げない。

これは種の存続を賭けた闘いであって、自分が退けば本当に恐竜人に未来はないことを悟っているのだ。ブラックティラノの咆哮に続き、これまで終始冷静に振舞っていたアザーラが、ついに恐竜人としての咆哮を上げる。ここに原始時代最大の戦いが始まりを告げる。

激闘の果てに最終兵器ブラックティラノは倒れ、アザーラもエイラたちの前に屈した。共に脱出を促されるアザーラだったが、元より恐竜人の未来は、卓越した頭脳を持つアザーラと一蓮托生。彼は種の敗北を悟り、脱出を拒んで、赤い星こと本作最強最悪のラスボス、ラヴォスの襲来と共にティラン城と運命を共にした。

どうだろう、原始時代のシナリオにこんな異色のキャラクターを配する本作のシナリオセンス! アザーラは種の生存競争に負けるとはどういうことかを、プレイヤーに追体験させてくれる、とんでもないアイコンだったと言える。

脱出するエイラたちに対し、アザーラは最期に「未来を……」とつぶやく。それに続く言葉は何だったんだろう。僕は、「未来を託した」と言いたかったように思えてならない。

だってアザーラは原始時代でも随一の知的生命体。その彼が、未来から自分が敵対する猿共の末裔としか思えない姿をした戦士たちが乗り込んできたときに、恐竜人の末路を予期できないはずがない。

恐竜人に未来はないと察知し、それでも種の誇りと共に人類に戦いを挑み、ラスボス襲来と共に滅んだアザーラ。こんなキャラクターがいたのだ。『クロノ・トリガー』は本当に恐ろしくも素晴らしいRPGである。

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