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新手の集客狙い?「#パチンコ店員」で美人パチンコ店員が宣伝するSNSアカウントが急増中

パチンコホールの宣伝手法が変化している?

パチンコホールの宣伝手法が変化している?

パチンコ業界を取り巻く環境は年々悪化している。娯楽って庶民に余裕があってこそ成り立つ産業なので、今のような不景気が長々と続いてきた日本では、頭打ちになるホールもメーカーも当然増えてくる。

まして、集客しようにもイベントが全面的に禁止されている地域も多いし、過剰な宣伝はホールの足元を掬うのが今のご時世。ユーザーも減少し続けている中で、メーカーとヘビーユーザーの間で板挟みになっている各地のパチンコホールも、本当にしんどいことだろう。

ところで最近、ツイッターで実に興味深いインターネットミームを目にするようになった。僕と同じくパチンコホールに用がある人ならご存知かもしれないけど、ここんとこ、パチンコ店員が積極的にSNS露出するようになっているのだ。(文:松本ミゾレ)

看板娘の戦国時代到来か

パチンコ店員がSNSを使って発信をする。これ自体は別に珍しくもないし、昔から散見されてきたもの。

しかし今は、このスタイルに新しい風が吹いている。そのお店の可愛い女性、美人な女性。主にアルバイトさんが多いようだけど、そういう人にSNSを運用させるという動きが出てきたのだ。

つまり、看板娘がSNSで加工した自撮りなんかと一緒に「今日もお店にいます」「今こういう台を稼働させてます」みたいな情報を投稿しているというわけだ。これをやることで得られるメリットは主に2つあると考えられる。

1つはコロナ禍の最中でパチンコタレントを呼ぶことができず、疑似的なイベントも行えない店舗が、アイコンとなる女性店員のSNS発信で埋め合わせできる。

そしてもう1つが、その女性店員目当ての男性客を集める、である。これは決して副次的なものでないはずだ。実際、遊技の傍ら楽しそうに女性店員に鼻の下を伸ばして話しかける男性客って結構多い。最初にこれを考案した人は、そこに目を付けたってことなんだろうなぁ。

例えば、ハッシュタグ「#パチンコ店員」を検索してみると、各地の看板娘が運用するアカウントがそこそこヒットする。どれも今の段階ではあまりバズっていないのが悲しいところだが、これはおそらくそれほどまでに娯楽としてのパチンコが落ち目だからなんだろう。

パチンコホールに求めてるのはそこじゃない

僕もかつてパチンコホール企業で社員やってたから強調しておきたいんだけど、SNS上で在籍店舗までを明らかにすることはなかった。理由は簡単で、不正を招かないためだ。

「自分がここで働いています」という情報を出す店員に対して、万が一にも常連がこっそりDMなどを送って懇意になることで、何か重要な情報を聞かれたりすると困るからだ。重要な情報とは、パチスロの設定だとか、パチンコの釘の情報とか、いろいろある。

実際、店員と懇意になって設定情報を聞き出し、不正をした客が逮捕されるという事件は起きている。数年前にはパチンコホールの店長が若い女性に「美味しい台を教えるから関係を持とう」と要求し、これがSNSで拡散されてクビになるというニュースも報じられている。

在籍する店舗を明かさずに、どこかのパチンコホールでバイトをしているという程度にとどめるのがかつての、パチンコ店員のSNSとの向き合い方だった。それが時を経て、今は店の看板を背負って、可愛い自撮りとともに投稿する。「時代が変わったなぁ」と思わずにはいられない。

果たしてこの辺りのリスクマネジメントってどうなってるんだろう。DMぐらいはせめてホール責任者が管理しておくべきかもしれない。

ま、そういうスタイルが普及するのは全然かまわないんだけど、一方でいちユーザーとしては「そんなこと誰がいつ求めたの?」ってのがあるんだよね。この手の看板娘の発信なんかより、ユーザーはパチンコホールが一番大事にすべきものを常々求めているわけであって。その大事にすべきと思い込んでいるものってのが出玉だ。

出玉がない店にアイドル店員がいても意味がない。出玉がある店にアイドル店員がいたとしても、少なくとも僕は興味ない。女の子目当てに出向くユーザーなんているのだろうか。「パチンコ業界ってユーザーが本来求めてないサービスばっかり充実させるのが本当に得意だよね」と思ってしまうところである。

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