パチンコ中、隣の人から「玉貸してください」と頼まれたらどうするべき?
2ちゃんねるに先日、「パチンコ打ってて隣のやつが玉貸してくださいって言ってきたらお前らどうする?」というスレッドが立った。こういう要請を隣から受けるときは、ほぼほぼ大当たりしたのにもうお金がなくて、入賞させるための玉数が尽きた状態である。
なので、とりあえず大当たりをさせるために数玉程度貸してやれば、お願いしてきた人も大当たりを無駄にさせずに済むし、ほぼほぼ貸した数以上の玉を、お礼として返してもらえるもの。人間、助け合って生きているわけなので、この程度のお願いは普通聞き入れてしかるべきである。
ところがスレ主は「無視だよな」と非情にも書き込んでいる。さらに、これまで二度、おばあさん客から「玉貸してください」とお願いされたけど、二度とも当然のように無視したそうだ。また、パチスロ客から目押しをお願いされてもやっぱり無視するんだそうだ。
なんか底意地悪いなぁ。同じ落ち目の趣味を共有している人間同士なんだから、そのぐらい「いいよ!」って快諾しても良さそうなものを。でも僕は実のところ、スレ主のこの底意地の悪い対応をしたくなる気持ちが、ちょっとだけ理解はできるのだ。
「もう残りは全部兄ちゃんにあげるよ」とお礼されることもあったが……
僕は2000年代初頭からパチンコをするようになった。これまで、もう20年近く遊んできた趣味であるので、相当な数の人の目押しを代行したし、玉切れになった人の涙目での要請に応じて、玉を分けたことは何度もある。
だが、少し前。何年ぐらい前かは判然としないが、どうにも最近はやってもらったことに感謝している素振りがないヤツが目立つようになっているのだ。
昔は玉を貸したら「お兄ちゃんのおかげで損しなくて済んだよ」とか言って、貸した分よりも相当多い玉を返してくる人は多かった。時には、その後連チャンして「もう残りは全部兄ちゃんにあげるよ」と大当たり中の台を譲ってくれる人までいた。親切が功を奏したわけだ。
パチスロの目押しだってそうだ。代行してあげたらメダルを渡してくれたり、「コーヒーおごらせて」なんて言ってくる人は多かったのだ。
何年か前に池袋で打ってた時、隣に外国人で全然目押しができないおばさんが座っていて、当たるたびに「オニサン、チョット」と目押しをお願いされた。正直こっちはあんまり当たらない状態なのにおばさんは山ほど当てるので鬱陶しかったけども、世界一腰が低い物書きとして、丁寧に目押しをしてあげた。
このときなんて「私、モウ仕事ダカラ、オニサンコノ台打ッテ」と譲ってもらった。人に親切にすると、こういうことがたまにはある。
そもそも、僕もパチスロを始めたばかりの頃は目押しが下手だった。隣で打ってる人に「すいません、目押しいいですか?」ってお願いをしたときには、お礼に飲み物の差し入れぐらいはしたなぁ。ところが昨今はそういうことはない。
酷い場合、玉を貸しても全然返さないとか、目押しを頼まれたからやったのに感謝の言葉もない人が増えた。体感ではあるが、これはもう明らかに増えた。パチンコユーザーの余裕がなくなっているのだろうか。
スレ主は「貸さない」派ということだが、もしかしたらここ数年でパチンコを始めた人なのかもしれない。玉を貸しても感謝しない人を、彼は既に何人も見てきたのかも。
だとしたら、一概にスレ主が性悪とは言えないなぁ……ホントこのところ、やってもらうことが当たり前だと思い込んでいる、不埒な遊技客って目立つもん。人が親切心を放棄するには、それなりの理由があったりするものだ。ただでさえ、パチンコなんて言う他人に自慢できない趣味をやってるんだから、せめてこれ以上自分を貶めない振舞いをすればいいのに。