夏が近づき、蚊などの虫に悩まされる人も増えてくる。そんな中、”効果がありすぎて使用者が驚く”という殺虫剤がネット上で話題になっている。
件の商品はKINCHOの「蚊がいなくなるスプレー」だ。Amazonのレビューを見ると、「蚊どころかハエもハチも1分後ぐらいにもがき苦しんで死にます」といった声のほか、ゴキブリに10プッシュ、スズメバチに8プッシュほど噴射すると死んだという声が寄せられている。
魚や昆虫を飼育している場合は「部屋から出した上で使用して」
ツイッターでは5月22日ごろ、同商品のAmazonレビューが話題になり、「効きすぎて使用者がビビる殺虫剤」といった声のほか、部屋で使用したら金魚やメダカなどペットの魚が死んだ、といった報告が寄せられた。
同商品は4.5~8畳に1プッシュで部屋全体に効き目が広がり、蚊の成虫に対して約12時間効果が持続するというもの。しかし、あまりの効き目に人体へ影響はないのかと心配する声も挙がっている。
販売元の大日本除虫菊の広報担当者は「人体に害はありません。ただ、観賞魚の水槽やカブトムシなど昆虫を飼育しているケースなどがある場合、部屋からそれらを出した上で使用してください」と説明する。
「蚊がいなくなるスプレー」は、蚊は飛んでいる時間より壁や天井にとまっている時間の方が長いという蚊の習性に着目して開発。1回の噴射で部屋のすみずみまで薬剤が届き、壁や天井に付着。そこに止まった蚊に効果が現れる。
とはいえ、噴射の際に薬剤が水槽やケースの中に入ってしまう可能性もある。使用時の注意事項として、「ペット類(観賞魚、小鳥など)、飼料、植物などにかからないようにすること。観賞魚などの水槽のある部屋では使用しないこと」としている。ほかにも皮膚、飲食物、食器、おもちゃなどにかからないようにすることも必要だ。
また、ネット上では”蚊以外の虫にも効く”という声が寄せられているが、これに対しては「蚊を対象とした商品なので、対象の虫以外への使用はお控えいただきたい」と呼びかけている。
「虫の生態や特性は異なり、それぞれの虫に合わせて商品を開発しています。ハチなどの危険な虫には、専用の殺虫剤をご使用ください。また、4.5~8畳につき1プッシュで十分な薬量がでるので、何度もプッシュしないでください」
続けて同担当者は「用法用量を守って正しくお使いいただくことで、安全にしっかりと効果を発揮することができます」とコメントした。