先日、5ちゃんねるに「ギャンブルで借金300万、利息しか払えてない38歳フリーターの俺」という大変心配になるタイトルのスレッドが立っていた。スレ主は本文において「財布に1,000円でもあれば1パチに行ってしまう」とも書き込んでいる。

1パチというのは、通常のパチンコのレートの1／4の玉貸し料金で遊べる仕組み。当然勝ったとしても、手に入るお金も1／4となる。

スレッドにはこの惨状に身を落としたスレ主を心配する声、呆れる声などがいくつか寄せられていた。ちょっと紹介させていただきたい。

「返済不能ライン超えてるね。人生やり直したほうがいいよ」
「依存症も借金もなんとかなるからさっさと専門家に相談しろ」

と、こんな具合。38歳で定職に就いてなく、しかも借金300万。貸した方も貸した方って気がしちゃうけど、まあ、借りた後に失職してフリーターになったとか、いろんな可能性はあるだろう。

それにしても利息を払うのが精いっぱいなのに、パチンコに行く小銭はあるって本人が思ってるのがちょっとタチ悪い。スレ主は現在37歳の僕とはほぼ同世代ということになる。

20代の頃はバカなパチンコの打ち方をして30万とか、そういう少額の借金を抱えてた同級生とか数人いたけど、今や全員完済してて、何なら妻子までいる身分になっちゃってる。

僕は奇跡的に貧乏なのに借金をしたことがないため、利息に関する知識はマジでないのだけど、利息を払うので手一杯と言っててパチンコをするのはどうなの？　と思ってしまう。

やっぱりさっさと返す物を返してから遊ぶに限るよ！　宿題が終わってないのにゲームしてても、面白くないじゃん！

利息を払うのがせいぜいという状況で、パチンコして勝っても意味なくない？

借金を抱えながらパチンコをしてる人。今、僕の周りを見渡すとそういう人はもういないと見える。まあ、借金なんて他人には隠すだろうから、実際はそういう人もいるんだろうけど、とにかく認知する限り、そういうのはいない。

昔、それこそ20年ぐらい前はパチンコ屋の隣に無人契約機がズラリと並んでいるような借金しやすい環境があり、パチンコ屋に設置されている機種も荒い出玉性能のパチスロ『ミリオンゴッド』とかがあった。

なのでなし崩しにズルズルと借金をして、一晩で借りた金額を全部飲まれちゃって、そのまま破滅する人もいた。一方で今はそこまで苛烈な台はパチスロにはないし、パチンコに関してはちょっと出玉が凄い時代になってきているけど釘が渋いから往時の活況というものはない。

そんな時代にどうやって膨れ上がったかは分からないが、ギャンブルで300万の借金ってのは、スレ主はある意味で傑物なのかもしれない。

実際、スレ主は他にも「今日も一日中6.5スロ打ってた。20,000勝ったけどそれで20スロット打って全部負けた」と書き込んでいる。6.5スロというのは、低いレートで遊べるパチスロ。そこで2万円勝ったのに満足して帰宅せず、20スロという通常のレートのコーナーで何故かプレイして負けている。

低いレートで2万円も勝つなんて何時間も掛かりそうなものだから、もう十分ってぐらいには堪能したはずなのだ。そこで満足すべきだし、借金持ちならせめて半額でも返済に充てるべきってのが普通の考え。

なのにどうしたわけか、そこからコイン1枚20円、3枚ベットで1回遊ぶのに60円掛かるレートに手を出して負けてしまっているのだから、彼は今すぐ、ちゃんとした治療なり受ける必要があるのではないだろうか。今の出玉性能の低い機種しかない時代にこんな状況って本当にヤバいし。

財布に1,000円しかないのにパチンコに行くのも異常だし、勝ったら勝ったでやめないのも異常。本人はきっとその異常性を頭では理解出来ているのかもしれないけど、理性が追い付いてないのかな。

借金って返せば返すだけ減るんだから、この人は利息でヒイヒイ言いながらパチンコしてる場合じゃないと思う。