ゲームは自分でプレイするよりもYouTubeの実況動画という人々の声
YouTubeの一大人気ジャンルになっているゲーム実況動画。よく知らない他人が遊んでいるゲーム動画なんか別に見る必要がないので一切クリックしていないが、意外と再生数がついている動画もあるので需要もあるのだろう。何が人気コンテンツになるか、意外と分からないものである。
場合によっては、自分ではクリアしてもないゲームを遊んでいる動画を見てしまう人もいるのだとか。それってネタバレじゃん、と思っちゃう僕なんかもう古い人間。旧人類。オールドタイプなんだろう。(文:松本ミゾレ)
「怖がりだけどストーリー見たいからバイオは全部狩野英孝見てる」
先日、ガールズちゃんねるに「自分でゲームやるより人のゲーム実況見るほうが好きになってきた人」というトピックがあった。「自分でやるのはめんどうだけど、上手い人の動画見てたほうが楽しいって人もいるのでは?」といったようなことが書かれていた。
「なーにがゲーム実況者だよ!」とか思っちゃったが、そこで終わらせてしまえば僕もただの老害。せっかくなので、ゲーム実況に好意的な意見も紹介したい。
「子どもの頃、上手にプレイできなかったゲームが完璧にプレイされてる動画を見るのが好きです」
「自分が途中断念したゲームなら夢中で見てしまう。魔界村とか」
「システムはつまらなくてストーリーだけ興味ある、とかだと実況の方が楽しいかもね。システム楽しいと自分でやる方が楽しい」
「怖がりだけどストーリー見たいからバイオは全部狩野英孝見てる。RPGはやっぱり自分でやりたい」
と、このようにUIがしっくりこなくて自分では遊べないゲームも、ストーリー次第で他人の実況なら見れるという意見や、他人の上手いプレイ目的で見るという声などが目についた。
怖いゲームなんか自分ではプレイできないけど、こういうのを動画で追うのは確かに気楽かもしれないね。
友達や遊ぶゲーム画面を眺めてても割と楽しいと思う人って昔からいた
他人がゲームをやる動画をただ見るだけって書いちゃうとアレなんだけど、多分ゲーム実況を見るのが好きな人にとっては、そんな単純な話でもないはず。ゲームが極端に上手い人か、その逆の人の動画を見たいって人もいるだろうし、実況者の解説込みで楽しみたい人もいるんだろうなぁ。
それこそ子供の頃、遊びながらボスを倒すコツを、こっちが聞いてもないのにいちいち教えてくれる先輩とかいたけど、結構そのアドバイスって自分でプレイするときに参考になったし。
また、昔は子供も多かったがネット対戦もそんなに発展していなかったので、放課後は友達みんなで集まって、2人ずつの勝ち抜き戦をすることも多かった。5、6人ぐらいが1つのテレビを使って遊んだ手前、友達のプレイする様子を見る機会も多かった。ゲーム実況動画を見ていると、そういう思い出が蘇るって人も、アラフォーぐらいの世代には結構いるんじゃないだろうか。
以前、恋人が黙々とプレイする様子を眺めるのが好きって女性と話したことがある。なんでも、『信長の野望』を彼氏にやらせて、それをずっと眺めているだけのデートをするのだとか。さすがに少数派だろうけど、そんな人だっているにはいるわけだ。ゲーム実況動画というのは、意外とそのエッセンス自体は突飛なものではないのかもしれない。