『鎌倉殿の13人』言えるかな?は無理ゲーだけど、ドラマはめっちゃ面白そう | キャリコネニュース
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『鎌倉殿の13人』言えるかな?は無理ゲーだけど、ドラマはめっちゃ面白そう

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NHKの今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は初回の平均世帯視聴率が17・3%(ビデオリサーチ調べ。関東地区、速報値)でスタートを切った。前作の『青天を衝け』の初回20.0%からはダウンしたものの、同時間帯ではトップの好調なスタートだ。(文:昼間たかし)

主役は源頼朝ではなく……

初回放送は、伊豆に流された源頼朝の話からスタートした。源頼朝は『源義経』(1966年)『新・平家物語』(1972年)など幾度も扱われているし、歴史上の超有名人だから、多くの視聴者が「お、頼朝だ!」と、身近な感じで見ることができただろう。

ただ、本作の主役は、小栗旬が演じる北条義時。大活躍するのは源頼朝が亡くなったあとだ。頼朝や義経が活躍するころと比べると、エンタメ的にはずっとマイナーな時期となる。

大河ドラマで、そういった時期を扱うのは大きな挑戦だ。過去には南北朝の争乱を描いた『太平記』(1991年)や、室町時代後期を扱った『花の乱』(1994年)などがあった。どちらも、歴史好きの評価は高いが、視聴率がよかったとは言い難い(個人的に『花の乱』は最高傑作)。大河ドラマも結局みんなが知っていて視聴率が取れる、戦国時代や幕末を扱うことが多い。

鎌倉時代めっちゃドラマ多すぎ?

もちろん、時代のカオスさやドラマの多さでいけば、鎌倉時代も負けてはいない。

今回のメインとなるだろう、北条義時の時代には、北条氏が二代将軍の源頼家の妻の実家である比企氏を滅ぼしたり、北条氏が親子間で抗争を繰り広げたり、御家人同士の抗争が延々と続いたり、挙句の果てに三代将軍・源実朝が暗殺されて将軍家があっさり滅亡してしまったり(以降、京の貴族や皇族をお飾りの将軍に迎える)、展開が猛スピードである。

ただ、やはり最大のハードルは、この時代を扱ったエンタメ作品がまだ少なく、「登場人物の名前が知られていない」ことだろう。

だいたいタイトルが『鎌倉殿の13人』になっているが、その肝心の13人の名前を全員挙げられる人がどれぐらいいるのだろうか? 初代ポケモン151種類を全部言える人の方が多いのでは?

ちなみに、13人のリストはこれなんだけど。

大江広元
中原親能
二階堂行政
三善康信
梶原景時
足立遠元
安達盛長
八田知家
比企能員
北条時政
北条義時
三浦義澄
和田義盛

そう考えると、やはり本作の見どころは、脚本・三谷幸喜が、彼らをどこまで魅力的に描いてくれるのか、という所なのかもしれない。過去に担当した『新選組!』と『真田丸』はいずれも好評だった。

三谷は、この13人にどういうドラマを演じさせるのか。それぞれの理想を抱いていたはずの13人の仲間たちの仁義なき戦いか、それとも……? 期待感は高まるばかりである。

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