なぜパチンコ店は迷惑客の出禁措置に二の足を踏むのか | キャリコネニュース
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

なぜパチンコ店は迷惑客の出禁措置に二の足を踏むのか

画像はイメージ

パチンコをする人なら誰しもが一度ぐらいは、お客さん同士のトラブルを目にしたことがあるんじゃないだろうか。たとえば僕の場合、開店直前のパチンコホールの前で並んでいるときに、突然つかみ合いの喧嘩を目撃したことがある。どういう経緯で喧嘩になったかは分からないけど、どうせろくでもない理由だったのだろう。

一応この場合の対処だが、大抵はホールごとに用意されたハウスルールというものがあり、これに抵触する迷惑なお客さんにはレッドカードを突きつけることができる。いわゆる、出禁って奴だ。喧嘩などのトラブルも出禁の条件を満たすことが多い。

しかしこの出禁というのはホール側もなかなか容易には切れないカード。下手に迷惑客を次々に出禁してしまうと客数の減少に結び付くし、「あの店はすぐに出禁にする」という噂も蔓延ることになる。ここが難しいのだ。(文:松本ミゾレ)

普通の客からすれば迷惑な人のいるお店には行きたくないが……

先日、2ちゃんねるに「何でパチ屋ってガンガン出禁にしないの?」というスレッドが立っていた。スレ主は「台パン(遊技台を殴る行為)とか即排除していけば、健全で雰囲気いいホールになるからどんどん新しい客増えるのに」と自論を書き込んでいる。

これについては、たしかに周りを嫌な気分にさせる客もいるので、そういうのはさっさと出禁にして欲しいと思うものの、何故台パンするかって言ったらそれだけお金を入れてるからである。数万円規模の理不尽な負けを食らって、怒りのあまりに台パンしちゃうって人はどこにでもいる。

ホールからすれば、これはなかなか切るに切れないお得意様という側面もあり、せいぜい口頭注意程度で済ませるもの。もちろん、あまりに度が過ぎた台パンは出禁扱い待ったなしだけれども。

迷惑客の出禁措置については、他にも色んな意見がある。ちょっと引用していきたい。

「店にとって台パンする客は迷惑では無い。勝つ奴こそ迷惑」
「やかましい客を排除しないと嫌気をさした優良なお客が止めちゃう」
「台パンぐらいで出禁にしてたら管理出来んやろ、パーソナル(大当たりしてもドル箱不要の個別玉数管理システムのこと)にして人員削ってるホールが多いのに」

と、考え方も様々あるということが分かる。一般の遊技客からすれば、近くでガンガン台を殴ってる人なんて脅威でしかないから、いなくなってほしいって気持ちも十分理解できる。
どうせ遊ぶなら、目の前の機械だけに集中して怒ったり喜んだりしたいし、他の要素にその感情を持って行かれたくはない。

SNSでの拡散を警戒?

ただ、迷惑客に対応する店員を何回も見てきたけど、台パンぐらいで出禁は滅多に見ない措置ではないだろうか。せいぜい口頭での注意ぐらいかなぁ。それで揉めたら事務所行きで、その事務所でも揉めたのであればやっと出禁になるレベルだと感じる。

僕が昔勤めていたパチンコホールでもそうだった。やっぱり「出禁にしたらしたで、その客の顔写真を事務所に貼って、全社員、バイトで共有」というのが面倒くさかったものだ。出禁にした人が普通に店に入ってくることもあり、その都度せき止めてまたトラブル……なんてのも経験したが、本当に他の業務が滞ってしまう。

それにホイホイ出禁客を増やせば、それだけお店に滞在してくれる人の数も減る。すると売り上げも減る。さらに今はSNSでの拡散リスクについても現場は恐れているのではないだろうか、とも思う。

出禁にされた客が腹いせにあることないこと書いてしまうと、真偽そっちのけでパチスロ関係のまとめサイトがアクセス欲しさにすぐ話題にする。そうして「あの店は客を客と思っていない」という情報が拡散されたらたまらない。

たとえば少し前に、このコロナ禍でグランドオープンに踏み切ったホールがある。この店では、グランドオープン狙いのプロ集団を根こそぎ排除することに躍起になり過ぎてしまい、ちょっとスマホをいじりながら遊技してるような一般客にまで「ちゃんと遊技してください」などと声を掛けていった。心象最悪である。

さらには、別に攻略法でも何でもない、無駄にお金を使わないためのパチンコの止め打ちを目ざとく見つけ一発で出禁を言い渡している。これについてはやっぱりSNSでも結構騒がれてしまった。

行き過ぎた対処は、グランドオープン期間が終わった通常営業時の客足にも影響をあたえるだろう。何でもそうだけど、過剰に対処して清濁くっきり分けたがると、そこには白か黒かしかなくなってしまう。パチンコホールなんて色んな意味で存在自体がそもそも灰色なんだから、出禁にするかどうかの区分なんてのもやっぱりグレーで濁しておくぐらいがちょうどいいのではないかと思う。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ