パチンコ店での”ハイエナ”行為 出禁になって激怒するユーザーがキツすぎる
パチンコ・パチスロで100%ではないものの、90%ぐらいの確率で勝利を収める方法というものが、かねてから存在している。それが、天井機能を搭載している機種の天井直前を狙い打つこと。
たとえば1000Gで必ず当たる台というのがあったら、999Gでそういうのを拾うと1G回すだけで大当たりするという話。もちろんそんなに都合のいい台が落ちていることは稀だけど、中には天井直前でお金が尽きてしまって泣く泣く退店するお客さんってのはいる。あるいは天井に関する知識のないライトユーザーが、知らずに大当たり直前でやめるということもある。
1つの店に朝から晩まで滞在していると、そういう台を発見してしまうことって、割とあるのだ。ところで、この天井を狙ってパチンコホールを徘徊し、美味しいところだけ狙うユーザーを昔から業界では「ハイエナ」と呼んでいる。
また、挙動の良い台を打っているお客さんの真後ろで何時間も貼りつき待機し、そのお客さんがやめるまでお金も使わず待っているユーザーもハイエナに該当する。今日はそのハイエナの話をしたい。(文:松本ミゾレ)
ハイエナ戦法は基本的に恥知らずの禁じ手
ホールからするとハイエナは非常に疎まれる存在。知識があってお金を使わない人にばかり利益が行き、他の客に還元できなくなる。またお客さんからしても、張り付きハイエナは目障りだ。「もうあんなハイエナだらけの店いいや」となり、離れるきっかけになっていく。
天井恩恵自体はもう20年ぐらい前の台の時点で既に搭載されまくっていたし、昔からハイエナもいるにはいたが、今ほど露骨に立ち回ることはなかった。パチンコユーザーって非常識な人も昔から多かったけど、ハイエナ行為に関しては昔より恥知らずというか、性質が悪いのが増えている。これは僕みたいに、ずっとパチンコをやっている人だったら納得できるんじゃないだろうか。
それこそ大昔、パチンコホール企業の社員だった僕は色んなお客さん同士のいさかいの仲裁に入ったものだけど、ハイエナ関連のトラブルやクレームはかなり少なかった。露骨に貼りついたり、美味しい台ばかり狙ってるような人のことを、当時の空気が許さなかった側面もあるんだろう。
翻って現在では、一見するとただのそこらへんの弱そうなニートのあんちゃんみたいなハイエナが、喧嘩に発展するんじゃないかと不安になるほど美味しい台を打っている人の背後に張り付いている。そういう台を打っていた人が帰ろうとした瞬間、横から強引に割り込んで下皿に私物を投げ入れてキープする。そんな失礼なハイエナが今はどこにでもいる。
以前は、やめるお客さんに一言「これ、打ってもいいですか?」なんて聞いてから打ち始めるパターンが多かったのに、最近そういうのマジで見なくなった。
「張り付いてたら1時間くらいで店員呼ばれて出禁なってめちゃくちゃムカついたわ」
当のハイエナからすると、自分たちの張り付き行為については、一切落ち度がないものだと考えている節すらある。先日、5ちゃんねるのスレッドに典型的な張り付きウザハイエナの身勝手な書き込みがあった。引用させていただきたい。
ね? キツいでしょう? カバネリというのは、そういう名前のパチスロ台があるんだけども、要はこの人は設定の良さげなパチスロを打ってるおじさんの真後ろで張り付き行為に及んでいたのだ。
それを悪びれることもなく、出禁対応にしたホールを悪く書いている。この考え方に至るということは、この人がまともな常識を持ち合わせていない上に、他人との距離感も理解できていない、極めて未熟なパチスロユーザーではないか? と考えられる。
こういうの、本当に昔より多いのだ。僕も去年、パチンコを打ってて天井間近までハマった際に、いったん休憩しようと席を離れた瞬間、3、4人の張り付きハイエナがダッシュで僕の打っている台に近づいてきた。
ところがまだ上皿に玉もあるうえ、私物も置いているので引き下がっていったんだけど、なんかもう「必死か」って気がして仕方がなかった。美味しい台をゲットするためには、周りの目も気にせずかっさらおうというその気概。非常に不気味だし、そういうのが跋扈すると客足にも影響をおよぼす。そりゃ出禁にする店もあるよねって話だ……。
でも、引用した書き込みを見る限り、張り付きハイエナは自分の行動がおかしいことを理解していないご様子。自分が異常な行動をしていることに、一切の自覚がないんだろうなぁ。