2023年、パチンコ・パチスロファンは何を打つべきなのか問題
パチンコホールが年々その数を減らしている。ユーザーの高年齢化が加速するばかりで、若い打ち手が増える見込みも見られない現状では、それはまあ当然と言える。
そんな2023年だけど、パチンコホールには射幸性の高いマシンが色々と揃っている。6号機時代になって元気がなかったパチスロシーンにも、昨年11月にはスマスロが導入され、高い純増とまとまった出玉の獲得が見込めるようになった。大当たりの継続率が高いマシンもここ1、2年は人気が衰えない。
僕は2000年代前半からパチンコホールに入り浸っているダメ人間だけど、はっきり言って現在のパチンコホールは、射幸性の高い機種がパチ、スロともによりどりみどりと思える状態になっている。(文:松本ミゾレ)
最近はパチスロの緩和もやばいらしい」
先日、2ちゃんねるに「【疑問】今ってパチンコとパチスロどっちを打つべきなん?」というスレッドが立っていた。
ここで改めて断言させていただくと、パチンコというのは基本的に上品ではないギャンブル趣味だ。しかし当事者にとってはこの「パチとスロ、どっち打つべき?」ってテーマは、極めて重要なのだ。
この世界に縁のない方、「そういう世界もあるんだなあ。浅はかだなあ」とか思っていただいて全然かまわないので、是非この記事を最後まで読んでほしいのだ。読み終えて得るものは何一つないけれど。
さて、このスレッドを立てた人物は「100%突入80%継続のパチンコかな、と思ったけど最近はパチスロの緩和もやばいらしい」と書き込んでいる。パチンコの高い射幸性スペックに目が向きつつ、パチスロの規制緩和(といっても数年前の水準に戻った程度のもの)にも気が向いているようだ。
この人はパチンコもパチスロもやるタイプなんだろう。パチンコに関しては最近は、一度大当たりの連チャンルートに入ったらそこそこの出玉を獲得しやすいマシンも増えた。連チャン突入率80%、継続率も80%みたいなスペックの機種もあるにはある。
でも20%を引けば終わるんだよね。そして20%って結構あっさり引いちゃうものだ。だけどパチンコファンはそういう細かいことはよく分かっていない(理解しようとしない)ので、脳汁を出しながら必死で打つのである!
中には継続率95%なんて大当たりもあるけど、これもやってみりゃ分かるが案外あっさりと引けるのだ、5%は。永遠に続く大当たりラッシュなどないのである。
ではパチスロはどうか。こちらもやっぱりプレミア級フラグを引くか、非常にコンスタントに良い役を成立させるかしない限り、なかなか大勝はできない。パチンコに比べて、出玉の増える速度も低く、ある程度のリミットを迎えると強制的に大当たりの連チャンも止められてしまうのが今のパチスロ。こう考えると、パチスロよりもパチンコの方が夢があるとも言えるのかも。
ただしパチンコもパチスロも、しょせん今の時代では1日にせいぜい30万円か40万円分ぐらい勝てるかどうかというスペックのものしかなく、意外と双方にそこまで大きな違いはない。そしてこの程度の勝ちを目指して挑むにしては、割の悪さばかりが目立つギャンブルでもある。没頭し過ぎて借金まみれにならないためにも、それでいいんだけど。
それこそ20年以上前は1日で5万枚。等価換算で100万円分ものメダルを吐き出すパチスロなんてのもあったし、それを可能とするフラグも内蔵されていた。でも、あまりにもそれはやり過ぎだったので、今となってはそんなものは昔の話だ。
パチンコもパチスロもお小遣いの範囲で遊ぼうね
前述のスレッドには、パチンコとパチスロ、どちらを打つべきなのか色んな意見が寄せられている。いくつか紹介させていただきたい。
「勝ちたいならスロ。楽しみたいならパチ」
「パチンコの時代よ」
「店による。パチンコが強いかスロットが強いかまず見極めてからやね」
と、こんな具合に、正直参考にならない意見ばかりとなっている。まあ仕方ない。結局は今のこのご時世にまだパチンコとかしてる人たちの主観でしかないのだから……。
本当のパチンコ・パチスロ勝ち組は、もうとっくに卒業しているだろうし。パチンコホールで遊ぶというのは、余暇と余ったお小遣いを無意味に減らすということ。
そもそも娯楽って正直そういうものだし、勝とうとか、儲けようとか思っちゃダメなのだ。
夢を見てはいけないのである。ああいうレジャー施設に入っておいて、それで個々人が各々儲かっちゃパチンコホールの経営が成り立たない。入った時点で負けを想定し、お小遣いの範囲で遊ぶ。これがパチンコ・パチスロとの付き合い方なのである。
今はどちらを遊ぶべきなのか? という疑問についても「どうせいつか負けるんで、好きな方でいいっすよ」と、僕なんかは答えちゃうなぁ。